ドライブ紀行・秋田
■能代から、県北大館、鹿角、田沢湖、角館、大仙、秋田市に到着。それから、男鹿半島、南秋田エリア、ふたたび秋田市から日本海沿いに由利本荘、その周辺、にかほ、そして県南の湯沢、横手周辺と、秋田県を一筆描きするドライブコース。

<目次> (1)八森 (2)峰浜 (3)能代 (4)二ツ井 (5)藤里 (6)北秋田市鷹巣 (7)北秋田市森吉 (8)北秋田市阿仁 (9)北秋田市合川 (10)大館市田代 (11)大館市 (12)大館市比内 (13)小坂町 (14)鹿角市北部 (15)鹿角市南部 (16)鹿角市八幡平1 (17)鹿角市八幡平2 (18)田沢湖1。北部 (19)田沢湖2。湖畔 (20)田沢湖3。高原 (21)田沢湖4。温泉 (22)西木 (23)角館 (24)大仙市 (25)美郷町 (26)大仙市北部 (27)秋田市の南。河辺と雄和 (28)秋田市1中心部 (29)秋田市2、周辺 (30)秋田市3北部。土崎方面 (31)潟上市 (32)男鹿半島1 (33)男鹿半島2。温泉 (34)大潟村 (35)八竜-山本-琴丘 (36)八郎潟-井川-昭和-五城目-上小阿仁 (37)由利本荘市1。由利本荘周辺1。岩城+大内 (38)由利本荘市2。中心地 (39)由利本荘市3。由利本荘周辺の2。西目+由利+東由利 (40)由利本荘市4。由利本荘周辺の3。矢島+鳥海 (41)にかほ市 (42)湯沢市1。雄勝町 (43)湯沢市2。湯沢市中心部 (44)湯沢市3。小安峡・泥湯温泉 (45)湯沢周辺。羽後町、東成瀬村 (46)横手市 (47)横手周辺
■秋田紀行(1)八森。
<pho1は道の駅八森、pho2は八森湯っこランド、pho3は八森海岸>
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■八森は、県境の町である。現在の八峰町は八森+峰浜に由来するため、8つの山があるというわけではなく、この新しい町名は、意味のあるような、無いような感じになった。
ちなみに、八森町はかつての八森村と岩館村が合併したもの。
峰浜村の方は、塙川村と沢目町の合併で、こちらは山=峰にあった塙川地区と、海=浜にあった沢目地区に由来していた。ある意味ユニークな命名といえる。
青森県岩崎から国道101号線で秋田県に入ると、すぐに道の駅八森がある。「峠の茶屋」というが、それほど峠という感じはしない。ここには、白神山地からの湧水であるお殿水が敷地内で無料提供されている。この「殿」は参勤交代時代の津軽藩主のことを指す。道の駅ではラベンダーソフトクリームが人気。
南に走ると、ユニークな形のチゴキ灯台があるチゴキ岬、岩館海岸を経て、八森いさりび温泉ハタハタ館という日帰り入浴施設に着く。ハタハタ館のそばには御所の台ふれあいパーク・オートキャンプ場もある。
ここの海岸部にも、八森湯っこランドという小規模なもうひとつの日帰り入浴施設がある。こちらの方が早く営業開始した。
滝の間地区を過ぎ、旧道に入ると八森町の中心部に着く。中心地の沖合には雄島があり、夏には、花火大会が開催される。
中心部のバイパス交差点から、山の方に入る。八森ぶなっこランド、森林科学館があり、その先、しばらく走ると、白神山地の一部である二ツ森に向う登山コース入口がある。道路が突然塞がっている感じ。二ツ森の山頂まではトレッキング感覚で登れる。
八森の南部にある白瀑神社では、神輿を担ぎ滝つぼに入る奇祭として知られる「みこしの滝浴び」が毎年8月1日に開催される。神輿が水に入るというこの種のまつりはここ以外にも増えて来た。
国道101号線は、すぐに峰浜エリアに入る。

■秋田紀行(2)峰浜。
<pho1は道の駅みねはま、pho2はポンポコ山公園>
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■山本郡峰浜村は、小さな村だった。国道101号線も割とすぐに通り抜ける感じで、八森町と合併して、その存在が見えて来た。
国道沿いに道の駅みねはまがある。
道の駅みねはま内には、もちろん物産センターがある。地元の農産物の他、ハーブ製品なども販売している。名物は石川そば。蕎麦打ち体験施設もある。
道の駅そばにはポンポコ山公園があり、風呂付きの交流センターやバンガロー、サンセットタワー、ハーブ園などのあるレジャーランドになっている。喫茶コーナーの梨ソフト、ブルーベリーソフトが人気。

■秋田紀行(3)能代。
<pho1は風の松原、pho2はエナジアムパーク、pho3はおなごりフェスティバル>
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■能代は材木の町であったし、今でもそうだ。
米代川の河口部にあるため、むかし、川を利用して上流部から杉材を運んでいた。鉄道を敷く際、その火炎が木材に移るのを心配して、市街中心部から離れた東能代に奥羽本線の駅を置いた。能代駅は五能線の駅になった。それが市の発展を遅らせたとも思える。車社会のいまはどのように影響しているだろうか。
能代には、森林浴の森100選や日本の音風景100選にも選ばれた風の松原、プラネタリウム併設のサイエンスパーク・能代市子ども館、能代市木の学校、火力発電所の廃熱を利用した熱帯植物園や、能代の代表的な夏祭りを紹介するコーナーなどもある能代エナジアムパーク、能代港の堤防壁に絵が描かれたはまなす画廊、すぐそばにあるはまなす展望台、多賀谷氏代々の菩提寺・多宝院などがある。
人気のラーメン屋・十八番はまだあるだろうか?
市内には、能代山本スポーツリゾートセンター・アリナス、国民年金健康保養センターのしろでは温泉にも入れる。
合併して、市域になった二ツ井町については、つぎッ。

■秋田紀行(4)二ツ井。
<pho1はきみまち阪、pho2は道の駅ふたつい>
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■かつての山本郡二ツ井町は、今、能代市域になった。
この二ツ井には、きみまち阪公園があり、その名の由来となった「恋文」の募集で全国に知られた。その後も「親への手紙」などで手紙シリーズを続けている。
シーズンには桜まつりと紅葉まつりが開催され、マラソンや民謡ショーも催される。ツツジと雪景色でも有名。
公園の横には道の駅ふたついきみまちの里がある。観光センター、歴史資料館の他、それはそれは立派なトイレがある。 地区内には、資料館の二ッ井町伝承ホール、歴史資料館、阿部比羅夫に由来する七座神社、銀杏山神社がある。銀杏山神社の公孫樹には気根が見られる。

■秋田紀行(5)藤里。
<pho1は素波里峡、pho2はゆとりあ藤里、pho3は藤里町温泉保養所>
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■山本郡藤里町は、国道7号線の二ツ井から藤琴川沿いに県道317号線を北に向う。
町の中心部から西に向うと観光物産館を経て、素波里ダム、キャンプ場などのある素波里国民休養地がある。その先には標高1042mの小岳がある。ここは白神山地の一部になっている。
同じく町の中心部から、藤琴川沿いに北に向うと、白神山地世界遺産センター藤里館、健康保養館ゆとりあ藤里、藤里町温泉保養所などがある。温泉保養所は湯の沢温泉のひとつの素朴な宿で、廉価で泊まれる。
ここからさらに北は峨瓏峡を経て、太良峡、岳岱自然観察教育林という自然いっぱいのエリア。
駒ヶ岳には、素波里の奥から登る西側ルートと、黒石口を出発して田苗代湿原を経由し、標高1158mの山頂に到着する東側のコースがある。
太良峡を更に北上すると、釣瓶落峠に至る。県境のトンネルを抜けると、青森県に入る。青森の西目屋も白神山地の中にある。

■秋田紀行(6) 北秋田市鷹巣。
<pho1は世界一の大太鼓、pho2は館内の展示>
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■二ツ井から国道7号線を東に向うと北秋田市鷹巣に着く。
途中、国道105号線が国道7号線に合流する付近に道の駅たかのすがある。敷地内にはぶっさん館の他、直径3.71mのギネス認定世界一大太鼓が常設されている大太鼓の館があり、世界の太鼓も展示されている。町内の八幡宮綴子神社で大太鼓まつりも開催される。
鷹巣中心部には桜の名所・鷹巣中央公園がある。

■秋田紀行(7) 北秋田市森吉。
<pho1は浜辺の歌音楽館、pho2はクウィンス森吉、pho3は太平湖>
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■鷹巣から南に走ると、森吉に着く。ここは「浜辺の歌」の作曲者・成田為三の出身地で、「浜辺の歌音楽館」がある。館内ではロボット仕掛けの成田為三がピアノを弾いている。中心部から角館方面の国道105号線に入ると、阿仁前田駅内に日帰り温泉施設クウィンス森吉、イベントホール四季美館がある。阿仁前田付近からはブナの原生林が豊かな森吉山を見ることができる。太平湖方面に向うと、コテージ、テニスコート、サイクリングコース、バーベキュー広場などの設備の整った妖精の森、森吉山ブナ帯キャンプ場、森吉山高原キャンプ場、森吉スキー場がある。その先に遊覧船が就航する太平湖、小又川上流三階滝など秘境的。

■秋田紀行(8) 北秋田市阿仁。
<pho1は阿仁合駅と異人館、pho2はマタギの湯露天風呂、pho3は道の駅あに>
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■森吉から国道105号線をさらに南に走ると、阿仁地区に着く。
中心地には、ルネッサンス風建築の伝承館、阿仁鉱山の歴史を紹介する異人館がある。
また、地区内には阿仁の花しょうぶ園、道の駅あにマタギの里、森吉山阿仁スキー場、レジャー施設遊・遊ガーデン、マタギ資料館を併設した打当温泉、熊牧場もある。

■秋田紀行(9) 北秋田市合川。
<pho1は国道285号線の桜並木、速度要注意路線>
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■森吉の中心地・米内沢から国道285号線を五城目方面に向うと、県立北欧の杜公園のある合川地区に着く。北欧の杜公園には、オートキャンプ場、わんぱく広場、パークゴルフ場、トレーラーハウス、野鳥観察舎、北欧の杜パークセンターなどもあり、ここで宿泊もできる。

■秋田紀行(10) 大館市田代。
<pho1は、たしろ温泉ユップラ建物、pho2はユップラ露天風呂>
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■大館市の西部にある田代には、宿泊施設、スポーツ施設が隣接している入浴施設のたしろ温泉ユップラがある。近くの田代町オートピクニック広場は無料。
地区内には、雷岳、烏帽子岳、茶臼岳の三山で形成される田代岳からの岩瀬川渓流が有名。上流部には五色の滝、湿原・雲上アラスカ庭園もある。

■秋田紀行(11) 大館市。
<pho1は大館駅前ハチ公像、pho2花善とりめし弁当、pho3は日景温泉>
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■大館市は、秋田市から120kmという遠隔地にある。とにかく秋田県は広い。 能代方面から走ってきた場合、下川沿駅前に小林多喜二生誕地の碑がある。 大館市街地に入る手前、米代川と長木川の合流点付近に長瀞温泉がある。国道7号の餅田橋付近から北に入ってさほど遠くない田園地帯にある宿で、32.0度の単純泉が湧いている。屋内ゲートボール場もあり、日帰り入浴でも人気。長瀞温泉を過ぎて、市街地に入る。
大館市は、忠犬ハチ公で有名な秋田犬の故郷であり、秋田の代表的な郷土料理のキリタンポ鍋の本場でもある。大館駅で販売されている花善のとりめし弁当も美味。
大館市中心部には桂城公園、秋田犬会館があり、その他、獅子ケ森南麓にある大館郷土博物館、長走風穴館、道の駅やたて峠、山田記念館、北鹿ハリストス正教会聖堂などの施設も点在する。
山田記念館は、比内鶏、声良鶏、金八(きんぱ)鶏の秋田三鶏を展示する。なお比内鶏は、薩摩鶏、名古屋コーチンとともに日本三大美味鶏である。
大館市街地を抜け、国道7号羽州街道を北の方角に走ると、長走風穴館を過ぎて、ほとんど県境近くに至って、国道から狭い杉木立を抜けた先にある一軒宿が日景温泉。旅館部・日景ホテルと湯治棟・日栄館が合わさった趣きのある造りで、ここは明治21年に磐梯山噴火の際にこの温泉が湧き出たことでも知られる。日景温泉はその5年後に開業した。42〜48度の白濁の単純硫黄泉で創傷・火傷などの皮膚の諸症状と胃腸病によく効き「東北の草津」とも称されるほど効能あらたか。
その先にある 矢立温泉アクトバード矢立は、32〜37度の食塩土類炭酸鉄泉が湧く。飲用もでき、胃腸病に効く。ここは天文年間(1532〜55)の発見で、タオルも一度の入浴で赤く染まる鉄泉は、「赤湯」という別称にふさわしい。ひなびた湯治場の風情で、湯治棟もある。かつての鉄道の橋脚跡も敷地内に残っている。
矢立峠温泉大館矢立ハイツは青森との県境の峠近くにある公共の宿。道の駅に組み込まれる以前からも日帰り入浴とレストランがよく利用されていた。浴場は建物背後の4階部分にある。矢立峠温泉を過ぎればすぐに青森県に入る。
なお、大館では、比内とりの市、アメッコ市、本場大館きりたんぽまつり、大館大文字まつりが開催される。
大館市から小坂町に向かう樹海ライン・県道2号線には、スポーツイベント施設の大館樹海ドーム、ゆきさわ産直センターがある。
この路線上にも、温泉がある。ふるさわ温泉は38.0度の芒硝泉が湧く一軒宿。さらにその先、長木渓流に沿った県道を走って行くと 雪沢温泉の3宿が道沿いに連続する。その内1軒は年配者だけでなく一般客も格安で利用できる公共の福祉センター四十八滝。市から管理依託されて家庭的な雰囲気の中で運営されている宿で、温泉は50度の硫酸塩泉。

■秋田紀行(12) 大館市比内。
<pho1は大滝温泉全景、pho2は道の駅ひない、pho3は比内ベニヤマ荘のプール>
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■大館市街地の南、比内地区には、大滝温泉がある。ここは、米代川の瀬音に包まれた閑静な温泉。傷付いた鶴の湯浴みから発見されたという話が伝わる。江戸時代には藩の湯治場でもあった。7〜9月の鮎釣りシーズンには太公望の姿が多く見られる。地内にはプール・露天呂付きのレジャー施設・湯夢湯夢の里がある。大湯温泉はパイパスが街の南を迂回するため、比較的静かな温泉街の通りに面して並んでいる。たっぷりの湯は慢性皮膚病や動脈硬化症に効く、68.0度の硫酸塩化物泉。域内にある湯夢湯夢の里は露天風呂、温水プール、流れるプールなどがある施設。
また、比内中心地にある道の駅ひないは、比内地鶏の味わえるレストランがある。道の駅ひないの先、鹿角市に抜ける県道22号の山中に大葛温泉がある。宿は公共の比内ベニヤマ荘で、43.0度の石膏泉が湧く。ベニヤマ自然パークは大葛温泉内の自然公園。6棟のコテージやキャンプ場、スカイローブや大型複合遊具、アスレチックなどが揃う。すぐ近くに日帰り入浴専門施設の大葛温泉町民浴場もある。

■秋田紀行(13) 小坂町。
<pho1は康楽館、pho2は七滝、pho3は樹海ライン>
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■大館市から小坂町に向かう県道2号線・樹海ラインは、天皇陛下が十和田湖を訪れるためという理由で、かなりむかしに全舗装されたという歴史がある。東北自動車道小坂インター分岐を過ぎて、小坂町の中心部に下って行く。国道282号線と交差する直前に小坂町立総合博物館・郷土館がある。国道をそのまま直進して行くと、左手にニセアカシア並木の通りがあり、明治43(1910)年に建築され国重要文化財に指定されている芝居小屋の康楽館、移設された木造3階建ての華麗な建物の小坂鉱山事務所がある。
小坂町の中心部から県道2号線で十和田湖方面に向う。途中に、日本の滝百選の七滝、紫明亭展望所がある。鹿角市方面からの国道103号線にぶつかってすぐに発荷峠展望台がある。ここは標高631mで十和田湖を見下ろす絶景の場所。すぐ近くの道から入っていった甲岳台はもうひとつの展望所で、十和田湖のポスター写真の多くは、実は発荷峠展望台からではなく、ここ撮影したもの。
発荷峠展望台から十和田湖に降りると、岸辺には、和井内貞行のヒメマス養殖資料を展示している十和田ふるさとセンター、滝ノ沢キャンプ場、生出キャンプ場がある。
十和田湖には、紫明亭展望所、甲岳台、発荷峠の他に、北西部の滝ノ沢展望台、真北にある標高1011mの最高所の展望台御鼻部山、中湖を見下ろす瞰湖台の6つの展望台がある。

■秋田紀行(14) 鹿角市北部。
<pho1は大湯川、pho2はクロマンタ、pho3は大湯環状列石>
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■十和田湖発荷峠から国道103号を南に向うと、大湯温泉に着く。
ここは800年前に、米代川の支流である大湯川に自然に湧いていたとも、文明年間(1469-89年)に発見されたとも伝えられている歴史ある温泉地。現在は秋田県に属しているが、藩政時代には繋、鶯宿、湯田、台とともに南部藩領内五湯のひとつに数えられた。
大湯川に沿って下流から源泉別に川原ノ湯、下ノ湯、上ノ湯、荒瀬ノ湯と四つのブロックにわかれ、それぞれに数軒ずつの宿が点在する。それぞれの源泉に共同浴場があって、とりわけ上ノ湯には洗濯場が設置され、地域の人達の社交場になっている。入浴料はいずれも120円。未利用のものとあわせると源泉は全部で38ヵ所。大湯温泉全体の湧出量が毎分1400立と湯量も豊富。泉質は弱食塩泉・含食塩硫化水素泉で54〜73度と、泉温も高い。殺菌力が強く、一般的適応症の他、外傷・皮膚病・胃腸病に効く。また術後療養にも適している。その昔は、闘いで傷付いた藩士たちの格好の療養地だったし、その高い効能のためここに温泉病院も設置され、治療にあたっている。温泉街の中心地は国道103号の南側の川原の湯地区と、北側の上の湯地区に分かれているが、いずれ国道に沿った形で発達している。全部で11軒のホテル・旅館・ユースホステルがある。温泉街のある対岸に、日帰り入浴施設・ゆとりランドを隣接した近代的な大型の大湯ホテルも開業している。
大湯温泉の名物は天和2年(1682)から始まったとされる歴史のある朝市。毎月4と9のつく日に開催され、野菜・山菜など地元で採れた物産が、朝8時から昼過ぎまで並べられる。
大湯温泉地内には観光りんご園もある。
直径1.2m、胴の長さ1.5mの大太鼓を打ち鳴らす大湯大太鼓の行事が開催される。
大湯温泉から県道66号を高台に上って行くと、黒又山、大湯環状列石がある。 黒又山は、日本のピラミッドではないかともいわれている三角形の山。別名クロマンタ。
大湯環状列石は、昭和6(1931)年に発見された約4000年前の縄文遺跡。ストーンサークルとも呼ばれ、野中堂と万座の2つからなる。資料館である大湯ストーンサークル館がある。

■秋田紀行(15) 鹿角市南部。
<pho1は道の駅鹿角、pho2はマインランド尾去沢、pho3は大日霊貴神社>
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■十和田インター近くから国道282号を南下すると、鹿角市の中心地・花輪に着く。8月に開催される総漆塗り・金箔仕上げの屋台が運行される花輪ばやしの会場になる。
国道282号線を南下すると、祭り展示館・観光物産プラザが併設されている道の駅鹿角がある。みそタンポなどが有名。
鹿角花輪インターから国道282号線を盛岡方面に向うと、五の宮温泉、大日霊貴神社がある。大日霊貴神社は国の無形文化財に指定されている。大日堂舞楽も行なわれる。
市内には、鹿角市先人顕彰館、山の方に観光鉱山のマインランド尾去沢もある。マインランド尾去沢を過ぎてそのまま道なりに行くと、大滝温泉方面に抜ける山越えの短絡路がある。
大日霊貴神社の先、国道282号線は、奥羽山脈のただなかに入る。この山峡の地に湯瀬温泉が突然現れてくる。ここは広大な十和田八幡平国立公園の中、日本海に面した能代市まで流れる米代川の上流部にあたっている。かつて川の瀬から温泉が湧きだしていて、ここから湯瀬の名前がある。 湯瀬温泉は古くは湯治場として賑わい、昭和9年に花輪線が開通して以後、賑やかになり、昭和50年代に大型ホテルが建ち並ぶようになった。一時、歓楽色が強くなった時代もあったが、現在ではそうしたムードも薄くなっている。しかし昔ながらの素朴な人情と豊かな自然環境が今でも残され、貴重になっている。
JR花輪線の湯瀬温泉駅前の道を下って行くと、すぐに路地のような細い道に入り込む。温泉街は大きくはなく、生活の場という中に旅館や商店も立ち並んでいるという雰囲気もある。渓谷沿いに建つ大型ホテルがシンボルとなっているが、歴史を感じさせる素朴なムードの木造旅館も残っている。共同浴場として地内に湯瀬ふれあいセンターがある。湯瀬温泉は古くは上ノ湯、鶴ノ湯、下ノ湯などの源泉があり、現在は13箇所の源泉をもつ。泉質は含硫化水素単純泉と硫黄泉。群馬県の川湯温泉、和歌山県の竜神温泉と並んで日本三大美人の湯といわれ、その美肌効果で女性客に人気が高い。お土産用に「湯瀬フルーツ」という洗顔用石鹸がある。近くには紅葉の名所・湯瀬渓谷があり、シーズン中は賑わう。
国道282号線は西根、滝沢を経て盛岡に向う。

■秋田紀行(16) 鹿角市八幡平1。
<pho1は八幡平クマ牧場、pho2は温泉センターゆらら、pho3は後生掛温泉>
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■花輪から南に走り、国道282号から分岐して、国道341号を田沢湖方面に向うと、ドライブインを兼ねた志張温泉、その奥の志張元湯、設備の整った八幡平オートキャンプパークアスピア、八幡平クマ牧場、東トロコ温泉、サン・スポーツランド、トロコ温泉、銭川温泉と続き、八幡平アスピーテラインの入口に着く。
東トロコ温泉は珍しくゲルマニウムを含んだ単純泉が湧く。トロコ温泉は、陽当たりのいい丘の上にある家庭的な宿。銭川温泉は旅館部と自炊部がある谷間の宿。単純泉と、眼に効くホウ酸を含む湯が湧出している。
国道341号と分岐して、アスピーテラインを上って行くと、大沼温泉に着く。ここには水芭蕉やワタスゲなどの群生が見られる大沼遊歩道、キャンプ場がある。また、八幡平ビジターセンター、秋田八幡平スキー場、日帰り温泉の八幡平ふれあいやすらぎ温泉センターゆららがある。
大沼温泉のすぐ先には 後生掛温泉がある。後生掛温泉は後生掛温泉は旅館部・湯治棟・浴場棟が並ぶ大型旅館。源泉90.0度の酸性硫化水素泉が湧く浴場棟にはサウナ・湯滝・泥風呂・箱蒸し・オンドルなどの設備がある。また宿の南側に一周2キロの火山活動が活発な自然探究路が設置されている。オメナ(妾)・モトメ(本妻)を共に失った男の伝説が残る。別館山水もすぐ近くにある。

■秋田紀行(17) 鹿角市八幡平2。
<pho1は蒸の湯温泉、pho2はアスピーテライン、pho3は八幡沼>
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■後生掛温泉の先をさらに上って行くと、ちょっと開けた場所に出る。ここを左に降りて行くと蒸の湯温泉に着く。蒸の湯温泉は宝永年間開湯という歴史をもつ。ここは野趣豊かな露天風呂のある一軒宿。旅館の建物も三角形の屋根をした山荘風。源泉は単純泉・硫黄泉・弱食塩泉で、97.0度の高温。全館オンドル式の暖房を行なっている。
蒸の湯温泉入口の所から反対側に下って行くと、大深温泉がある。
ここは谷間にある自炊専門の宿。オンドル式の客舎もユニーク。この大深温泉は仙北市田沢湖町に属している。
蒸の湯温泉からさらにアスピーテラインを走る、ほどなく雄大な大深沢展望所を過ぎて八幡平のレストハウス、駐車場に着く。この見返峠は県境で、ほぼ水平移動の遊歩道を利用して比較的容易に八幡平山頂に行くことができる。途中には八幡沼もある。アスピーテラインはこの見返峠から、八幡平市松尾方面と、藤七温泉を経由する樹海ラインの分岐になっている。

■秋田紀行(18) 田沢湖1。北部。
<pho1は大場谷地、pho2は玉川ダム宝仙湖、pho3は新鳩ノ湯温泉>
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■鹿角市内からやって来て、八幡平アスピーテライン分岐から国道341号を直進すると、少し上りになり、平らかな峠道になっている大場谷地で仙北市に入る。
ここからすぐに、玉川温泉入口に着く。シーズンには温泉入口付近にも車中泊で湯治をしている人たちの車があるほど混み合う。
玉川温泉へは国道から小道をカーブしながら駐車場に下っていくと温泉の全容が見えてくる。玉川温泉には診療所もあり糖尿病・高血圧・脳卒中・ムチウチ・癌、また飲泉で胃腸に効くということからも療養温泉といってもいいくらいの利用のされ方をしている。PH1.1という酸性度の強い殺菌作用で、水虫が完治したという話もある。建物傍にある湯畑からは熱湯が噴出しているのを目の当たりにできる。敷地内には露天風呂もあったり、地熱を利用してテントの中で岩盤浴をしていたりの光景がみられる。あちらこちらから硫黄が噴き出している自然探究路もある。玉川温泉は冬期間は東トロコ温泉から雪上車で送迎していて現在は通年営業がされている。
1998年にオープンした新玉川温泉へは、玉川温泉から人は歩いても行けるが、車では国道341線にいったん戻り、蛇行したスノーシェッドを過ぎて、少し南に走った先橋を渡る。すぐに玉川温泉ビジターセンターがある。ここには珍しい北投石の展示もある。ビジターセンターの先には日帰り入浴もできるカジュアルリゾートのホテル新玉川温泉がある。
新玉川温泉からさらに玉川沿いに走っていけば新鳩の湯が吊り橋の先にある。ここは中瀬になっていて、川原からも湯が噴出している。
新鳩の湯から、プレイパーク戸瀬、玉川ダムの横を走り、その下流の秋扇湖に沿って田沢湖に向かう。この辺はダムの迂回道路になっているので、快適な道。かつて、道路は宝仙湖の湖底にあった。対岸には南玉川温泉がある。田沢湖方面から冬期は一般車両は通行できないが、バスが毎日3便往復している。国道341号沿いの田沢湖に入る手前に茶立ての清水という水場がある。


■秋田紀行(19) 田沢湖2。湖畔。
<pho1は冬の田沢湖、pho2は田沢湖遊覧船>
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■国道341号が田沢湖地区に入ってすぐの信号十字路で田沢湖高原と田沢湖湖畔方面に左右に分岐する。交差点から湖畔へは車で4-5分ほど。
十和田湖と並ぶ北東北の代表的湖沼である田沢湖は周囲20km、水深423.4mという日本一の深さを誇る美しい湖。東京タワーが軽く沈むというその深さは驚異的。かつて、この道路は北と南に分かれた有料道路であった。
湖畔は、東岸で一番の賑わいをみせる春山地区と、伝説のたつこ像がある西岸の潟尻が賑わいの場所になっている。
春山には、宿泊施設、食堂、土産店、遊覧船発着所、ボート乗り場などが並ぶ。カルデラ湖として、バケツのような形をした湖の唯一の湖水浴の場所でもある。かつて棲息していたクニマスの標本を展示した郷土史料館もある。
田沢湖はそのシンプルな円形ゆえ、十和田湖と比べて景勝地としての変化は少ない。
ドライブするには、湖岸に接して走る反時計回りがいい。
春山を出発すると、ハーブエキスの風呂などがある田沢湖ハーブガーデンハートハーブ、韓国ドラマ「アイリス」のロケ地になった宿泊施設のイスキアがある。玉川から流れ込む放水路が途中にある。ここには姫観音がひっそりとある。
その先、時計でいえば12時の位置には、朱色の鳥居が建つ御座石神社が鎮座する。神社の境内には素朴なたつこ像もある。ここには充分な駐車場、土産店、トイレもある。水の多い時期には波が鳥居の下まで迫っている。
そして、9時の位置にある西木地区潟尻には、黄金色に輝くたつこ像、浮木神社、レストラン、ホテル、田沢湖を一望する潟前山森林公園などがある。
潟前山森林公園にはキャンプ場やバンガローのほか、マタギの生活を紹介する「山の幸資料館」もある。
潟尻からさらに反時計回りに走ると、県民の森、田沢湖オートキャンプ場縄文の森たざわこがあり、春山地区に戻ることになる。

■秋田紀行(20) 田沢湖3。高原。
<pho1は駒ヶ岳、pho2は乳頭山、pho3は田沢湖高原温泉郷>
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■田沢湖から駒ヶ岳を目指して、高原方面に走っていくと、途中右手には高さ35mの金色大観音が見えている。
ほぼ直線の道をずっと登って走る。周辺は日当たりのいい開けた台地のよう。 中腹部・県営田沢湖スキー場下に水沢温泉郷が広がる。ここは500m標高で、振り返ると田沢湖が遠くに見えている。
水沢温泉郷には、ホテルや旅館、ペンション、ロッジなどが県道の両脇、迂回路、スキー場前の広い駐車場周辺に点在している。ほとんどの宿が黒湯付近のションナ沢の単純硫黄泉と、黒森山から湧出した高温の含重曹食塩芒硝泉を引湯している。すぐ近くの林間の友情の滝のそばにも駒ヶ岳温泉という1軒宿がある
。 水沢温泉郷から県道をさらに5分ほど走ると、駒ヶ岳8合目までの道路を分岐。繁忙期には一般車は通行止めになって、専用のシャトルバスが往復する。
駒ヶ岳は標高1637m。登山路、山頂一帯にはコマクサやニッコウキスゲなど百種類以上の高山植物が見られる。駒ヶ岳から乳頭山、岩手県雫石方面に縦走路がある。
高原に戻って、駒ヶ岳分岐の先を少し走ると、高台の広い駐車場に着く。ここが田沢湖高原温泉郷だ。
田沢湖高原スキー場が目の前に広がっている。標高600mの高地で、田沢湖・駒ヶ岳の眺望が良く、広い敷地を利用したリゾート感覚のホテルや旅館が多い。

■秋田紀行(21) 田沢湖4。温泉。
<pho1は鶴の湯温泉、pho2は黒湯温泉、pho3は蟹場温泉>
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■田沢湖高原温泉郷から奥へ入っていくと、乳頭山西麓の先達川沿いに乳頭温泉郷の一軒宿が7ヶ所に点在する。ほとんどの温泉地の周辺はブナやダケカンバなどの木々が生い茂り、森に包まれるかのように静か。
1最初に鶴の湯温泉に向う道がある。
途中には、鶴の湯別館山の宿もある。
鶴の湯温泉は、江戸時代の雰囲気を感じさせる佇まい。宿舎と湯小屋、の間には沢が流れている。白濁の露天風呂も人気。背後は山。全国的に有名になっても、新本陣と本陣それに自炊棟と価格ニーズに応じての受け入れにもこだわる。
2鶴の湯分岐に戻って、そのまま県道194号線を直進すると、その先には乳頭スキー場、キャンプ場、休暇村田沢湖高原がある。ここはかつての乳頭山荘 休暇村田沢湖高原から右に向かうと黒湯までの山道がある。
3黒湯温泉は原生林に包まれながら、割に開けたロケーションにある。乳頭山への登山口にもなっている。
4孫六温泉は黒湯からも歩いていけるすぐの沢沿い。こちらにも乳頭縦走路の登り口もある。孫六温泉へは大釜からの沢沿いの道もある。冬はこの沢沿いの道で旅館にやってくる。
5一方、休暇村から左に向かうと、妙乃湯がある。おしゃれな旅館。無色透明の単純泉と茶褐色の含鉄泉の湯が湧く。
6妙乃湯のすぐ先にあるのが大釜温泉。古い木造校舎を移築して造られた一軒宿。
7県道194号線は蟹場温泉で突き当たる。名前の由来は付近に沢ガニが見られたことから。
乳頭温泉郷は以上の7温泉8軒から構成されている。
それぞれ泉質の違う源泉を持ち湯量が豊富。8軒の宿全てに露天風呂があり、共通湯巡り手形も発行されている。
田沢湖地区には、この他、JR田沢湖駅近くに日帰り温泉施設・東風の湯がある。
また遊歩道が整備されている抱返り渓谷の上流、神代ダムと夏瀬ダムの中間に湧く一軒宿の夏瀬温泉・都わすれがある。
そして「わらび座」の本拠地たざわこ芸術村にも檜をふんだんに使った温泉ゆぽぽがある。たざわこ芸術村は劇団「わらび座」の本拠地で、劇場ではミュージカルなどを通年上演している。
敷地内にはホテル、手作り体験ができる工芸館、地ビールレストランなどもある。
なお、夏瀬温泉の入口付近、国道46号線沿いに刺巻湿原があり、ミズバショウ、ザゼンソウの群生が見られる。
また、たざわこ芸術村のある神代地区には、金峰神社という杉並木の並ぶ荘厳な神社もある。

■秋田紀行(22) 西木。
<pho1はかたくり群生の郷、pho2はクリオン、pho3は紙風船あげ>
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■田沢湖の西岸から、県道60号線で国道105号線に向う途中にむらっこ物産館がある。通行量の少ないこの道をしばらく走ると国道105号線に合流する。 合流点からから北に向えば大覚野峠を越えて北秋田市阿仁地区に入る。
一方、南に走れば、かたくり群生の郷八津・鎌足がある。見頃は4月中旬から下旬。
八津集落のすぐ南の国道105号線脇に大国主神社がある。
さらに直線道路を走って、南下すれば西木村中心部に向かう。
西側に西木温泉ふれあいプラザクリオンが見える。ここは、公共の宿で、日帰り利用での入浴も人気。気泡湯、全身浴、打たせ湯、サウナなど、風呂の種類が豊富。
この西明寺地区は大栗を産出することで有名。
西木地区には、冬季に有名な紙風船あげの行事がある。

■秋田紀行(23) 角館。
<pho1は青柳家、pho2は樺細工伝承館、pho3は桧木内川堤>
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■(22) の西木地区から国道105号線、あるいは田沢湖地区から国道46号線を走ると、みちのくの小京都とも呼ばれている角館に着く。
角館といえば武家屋敷が有名だが、第二次世界大戦のあと、封建的だという理由で取り壊されようとしたが、地元の反対で何とか残されたという。
そういうわけで、今も風格漂う門構え武家屋敷が並ぶ。
昔ながらの武家居住区の内町と町人居住区の外町に区分けされている。武家屋敷には、薬医門を構える青柳家、最も古い石黒家、会津芦名氏以来の家臣岩橋家、小田野直武の生家小田野家、中級武士で書院造りの河原田家、下級武士の屋敷松本家などがある。田町地区にも西宮家がある。
町内には、樺細工伝承館、平福記念美術館、角館武家屋敷資料館、大村美術館、新潮社記念文学館、かくのだて街角美術館、安藤醸造元など見どころが多い。
武家屋敷に沿って枝垂桜が咲く。この桜も京都の公家を嫁にしたという経緯で、この風景を作り出している。
桧木内川堤にも2kmに渡ってソメイヨシノが咲いている。
また、武家屋敷の北端にあるかつての城址が古城山公園も桜の名所になっている。
秋田内陸縦貫鉄道の最南端駅も併設したJR角館駅前には、角館町観光情報センターの「駅前蔵」がある。
角館は、桜まつりの他、曳山ぶっつけが行なわれる秋のお祭り、火振りかまくらがある。
また、下中町には日帰り入浴施設かくのだて温泉、町の西郊外には宿泊施設の花葉館がある。

■秋田紀行(24) 大仙市。
<pho1は全国花火競技大会、pho2は秋田新幹線のこまち号、pho3は山の手温泉>
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■角館から国道105号線を大仙市に向う。途中、道の駅中仙がある。ここは「ドンパン節」の生まれた町でドンパン祭りが開催される。大仙市は、大曲+仙北からとられた新しい地名。
その大曲は全国花火競技大会で有名だ。全国の花火師たち自身が、普通は打ち上げ作業を依頼するのに、自分の手で花火をあげるというのがこの花火大会の特徴。花火を見に行く際は、ペンライトがあると何かと便利。そして最後に懐中電灯を使って、観客と主催者が光を振り合うことで交流するという感動がある。
ここで雄物川について、その水系を説明しよう。
源流の流れに、湯沢市で役内川、高松川が合流する
。 その下流で、東成瀬村から流れてきた成瀬川が合流した皆瀬川が十文字町で合流、そのすぐ先で羽後町からの西馬内川を合流し、北上していく。
大森町で大納川を合流、横手市で横手川を合流、大曲で丸子川を合流、その下流で、角館で桧木内川を合流した八幡平からの玉川を合流する。
以下、楢岡川、土買川、淀川、岩見川を合流させ、秋田市割山地区で日本海に注ぐ。地図を見ないと、ちょっと分かりにくいね。
大仙市には、熱帯・亜熱帯植物約300種を植栽した温室もある秋田県立農業科学館、ジャンボ滑り台、カリヨンの塔などがある姫神公園、国の重要文化財古四王神社、角間川の川港親水公園、平安時代の役所跡払田柵跡、米の博物館こめこめプラザのある道の駅なかせんドンパン節の里、桜の名所八乙女公園、歴史民俗資料館、ささくら公園、楢岡陶苑、秋田県唯一の国宝に指定されている線刻千手観音等鏡像、ハイキングコースとして人気の真木真昼県立自然公園、日本の水理学、土木耐震学の草分け物部長穂記念館、西仙北地区の黒森山中腹にある大佐沢公園、びんだれ園、わんぱくの森などの名所が広い市域にある。また、市内には大曲ファミリースキー場、協和スキー場、大台スキー場がある。 大仙市には、銭湯感覚でも利用している花館バーデン、無色透明な塩化物泉が湧く角間川温泉、丘陵地にある山の手温泉の他、南外ふるさと館、中里温泉、仙北平野を一望する八乙女温泉さくら荘、史跡の里交流プラザ柵の湯、協和温泉、唐松温泉などの温泉もある。

■秋田紀行(25) 美郷町。
<pho1は六郷町の御台所清水、pho2は千畑温泉サン・アール、pho3は道の駅仙南の建物>
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■美郷町は、六郷町、千畑町、仙南村が合併して誕生した。
大曲を迂回する国道13号線バイパスはとても走りやすい。そのバイパスが終了したところが六郷。
○六郷地区
奥羽山脈の扇状地にあるため、豊富な湧水群で知られる六郷には60ヵ所あまりの清水がある。市街地の地域一帯に湧水ポイントが点在する。サイダー・流しそうめんの店、水と酒に関するテーマ施設名水市場・湧太郎もある。清水の資料展示や酒造り工程を紹介している。
六郷の奥の方になるが、コテージ、キャンプ場やバンガローなどの宿泊施設を併設した六郷温泉あったか山がある。露天風呂や、打たせ湯もある六郷温泉は、動脈硬化・切り傷・やけど・慢性皮膚病、慢性便秘や肥満症などに効く。 あったか山の奥、県道12号線を進むと、いこいの森、黒森山展望台の先、標高670mの黒森峠を越えて、さらに大松川ダムを経て、山内村の国道107号線へ抜ける短絡路がある。それほどの悪路ではなく、普通車でも大丈夫。
○千畑地区
岩組みの露天風呂のある千畑温泉サン・アールという宿泊施設がある。渡り廊下でつながっているスポーツ施設サン・スポーツランド千畑には競泳プール、スポーツサウナ、テニスコートなどもある。
すぐ北にはラベンダー園がある。真昼山系の黒沢大台山に開かれた千畑スキー場は仙北平野を一望できる。
○仙南地区
美郷の国道13号沿いにある道の駅雁の里せんなんには農産物直売所やレストラン食彩亭が併設されている。入口に源義家のモニュメントがある。ここは納豆発祥の地としても知られている。
産直センター雁の里まごころハウスがすぐそば。
近くには入浴施設湯とぴあ雁の里、雁の里ふれあいの森もある。

美郷町郷土資料館は町の歴史と昔の生活様式を伝える農機具や生活道具等を展示。細工館もある。
また美郷町六郷地区では、「天筆」と呼ばれる短冊をつけた青竹を激しく打ち合う六郷のかまくら行事が有名。

■秋田紀行(26) 大仙市北部。
<pho1は道の駅かみおか、pho2は嶽の湯、pho3はユメリア>
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■合併をした大仙市は、大曲を中心にして、
東部には中仙町、太田町、
西部には南外村、
北部には神岡町、西仙北町、協和町があるのです。
それで、最後に、その北部のこと。
大曲から、国道13号線を北上すると、
○神岡地区
道の駅かみおか茶屋っこ一里塚がある。レストラン、売店のほか、情報室には体を横たえる事のできるスペースがある。
すぐそばには温泉入浴施設の嶽の湯がある。
また、秋田県少年野球の発祥の地である神岡には、かみおか嶽雄館という資料館も嶽の湯の近くにある。
○西仙北地区
神岡からはずれる場所から旧西仙北町になり、いまでは西仙北中心部刈和野を通らずにバイパスになっている国道13号線を東に迂回する。バイパスから少しそれたところに温泉施設のユメリアがある。刈和野では冬期に大綱引きの行事がある。
○協和地区
西仙北から登坂車線を越えて国道13号線を走ると、角館方面からの国道46号線と合協和町上淀川で合流する。協和地区には安産と子授けの神様唐松神社、能舞台まほろば唐松がある。
角館方面に向うと、道の駅協和、郷土資料館、荒川鉱山の跡地にマインロード荒川、協和モーターサイクル場がある。
一方、国道13号線を秋田市方面に向かうと、協和町の北東部には宿泊も可能な協和温泉四季の湯、唐松温泉がある。


■秋田紀行(27) 秋田市の南。河辺と雄和。
<pho1は夕暮れの秋田空港、pho2は秋田県立中央公園、pho3は雄和ふるさと温泉ユアシス>
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■秋田市の南にあるこの2つの地区。
国道13号線で協和からさらに北へ(実際は西だけど)。
○河辺地区。
河辺地区には、珍しい外国製タービンが設置されている農林漁業資料館、秋田県の中心というへそ公園、伏伸の滝がある新緑紅葉の名所岨谷峡、横臥柱状節理や三十三観音像などが見られる筑紫森など自然もいっぱい。
リラクゼーション施設三内峡温泉ユフォーレもある。
○雄和地区。
国道13号線四ツ小屋から県道9号線を走ると雄和地区に着く。秋田空港への途中に雄和国際ダリア園、観光交流館Villaフローラ、チーズ館、味工房、里の家、光悦洞美術館などがある華の里が広がる。空港の近くには秋田県立中央公園がある。ここは噴水や芝生公園の他、フィールドアスレチック、パークゴルフ、マウンテンバイクコースも揃う。温泉施設もある雄和サイクリングターミナルもすぐそば。
標高380mの高尾山、雄和ふるさと温泉ユアシスも地域内にある。高尾山からは岩城町亀田に抜ける道がある。


■秋田紀行(28) 秋田市1中心部。
<pho1はアトリオン、pho2は千秋公園の御隅櫓、pho3は赤れんが郷土館>
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■大曲、河辺方面からやって来る国道13号線は、秋田道秋田南インターからの車を合流し、御所野郊外ショッピングゾーンをかすめて、仁井田を過ぎ、茨島交差点に至る。福島市から山形市を経由してきた国道13号線も表示上はここで終わる。
茨島交差点を直進すれば国道7号線で土崎を経て能代方面に。左折すれば国道7号線で羽後本荘方面、右折では秋田市中心部に入る。もっとも秋田駅前へはその手前の卸町交差点で右折すると早い。
一方、秋田自動車道秋田中央インターから秋田市街地方面には、地下自動車道ができて、県庁方面へのアクセスが格段によくなった。建設前はその需要・建設費などから反対もあったが、完成してからはその評価はどうなのだろう。道路は無料で、東北三大夏祭りのひとつである竿燈まつりの会場山王大通りに出る。
さて、秋田駅前は左回りの大きな一方通行道路になっている。
秋田駅はステーションビル・トピコが入る。
駅前近くには、秋田市民市場がある。
そして、駅前から広小路方面に向かうと、あきた県産品プラザと県内観光情報が揃うAKITAまるごとプラザ、岡田謙三、小田野直武の作品が展示された秋田市立千秋美術館などのある観光文化施設アトリオンがそびえている。
アトリオンの前に広がる千秋公園は秋田藩佐竹家の居城。御隅櫓、復元された本丸表門がある。公園内の桜、ツツジは見事で春は千秋公園桜まつりが開催される。
千秋公園入口に秋田出身の世界的な洋画家・藤田嗣治、ゴヤ、セザンヌなどの作品を展示する平野政吉美術館・県立美術館がユニークな建物の姿を見せる。 旭川沿いには歓楽街の川反通りがある。そばには旧秋田銀行本店であった建物を活用した秋田市立赤れんが郷土館があり、館内に郷土の版画家・勝平得之の作品や伝統工芸品などを展示している。
同じ通りに、竿燈まつりに関する資料を展示する秋田市民俗芸能伝承館ねぶり流し館がある。
この他、朱塗りの三重塔のある日吉八幡神社、プラネタリウムのある秋田県立子ども博物館、佐竹氏菩提寺の天徳寺、高清水公園、一つ森公園などもある。 秋田市では、竿燈まつりの他、三吉ぼんでんまつり、雄物川花火大会がある。 市街地には、日帰り温泉施設横森温泉パルコ、卸町にこまち健康ランドもある。

■秋田紀行(29) 秋田市2、周辺。
<pho1はクアドーム・ザ・ブーン、pho2は大森山から見た割山地区の発電用風車、彼方は土崎、pho3は大森山動物公園>
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■秋田駅付近から秋田大学のある手形地区から郊外に向かうと、旭川の上流河畔添川地区に秋田温泉、藤倉水源地がある。ここには校舎跡を活用した山の家があったか?その先の仁別地区には太平山リゾート公園がある。メイン施設はクアドーム・ザ・ブーンで敷地内にオートキャンプ場やトレーラーハウス、グラウンドゴルフ場などがあり、冬にはスキー場オーパスも営業する。公園内には仁別温泉木こりの宿もある。さらにその先は旭又野営場、仁別国民の森で、太平山の登山口になっている。太平山はいくつもの登山口がある秋田市民の山。
一方、西側、日本海の方には、新雄物川と旧雄物川に囲まれた大きな三角州地帯にある旧秋田空港跡地・割山地区に発電用風車が並ぶ風景が見られる。ここには由利本荘方面から秋田市街を迂回して土崎に抜けるバイパスが走っている。
発電用風車近くの雄物川河口には雄物川親水ゾーンが広がる。投網をしている風景も見られる。河口の南に見える大森山は標高123m。全体が公園になっている。頂上直下にある駐車場から階段を上っていけば、開けた大きな頂上広場になり、そこからは秋田市街地と太平山、男鹿半島、鳥海山などを望める。この大森山には、大森山動物公園や、彫刻の森、キャンプ場、グリーン広場などがある。
近くの新屋地区大川町には日帰り施設の福祉健康新屋温泉がある。 そしてここから国道7号線を南下すれば浜田、桂浜、下浜の3つの海水浴場が続き、由利本荘方面に向かう国道7号線、海沿いの道になる。

■秋田紀行(30) 秋田市3北部。土崎方面。
<pho1はセリオン、pho2は曳山まつり、pho3は県立博物館>
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■秋田市街地の北側は土崎ベイエリア。秋田市中心部からは新国道と呼ばれる片側2車線の道で結ばれている。
土崎ベイエリアの中心施設は、道の駅にもなっている秋田ポートタワー・セリオン。これは高さ143mの複合型タワーで展望室からは秋田市街地から男鹿半島、鳥海山まで眺めることができる。夜間はタワーがライトアップされる。セリオンの横にある全面ガラス張りのリスタは人工の川から滝が流れ、噴水が配され、北国秋田でも一年中緑が見られる。
土崎には、市中にみなと温泉あったまりーながある。
大滝山自然公園近くにも硫黄泉の湧く大滝山温泉神乃湯がある。
土崎地区では毎年7月に土崎港曳山まつりが開催される。
土崎の北、国道7号線を北上して、国道から少し走ったところに秋田県立博物館がある。秋田県立博物館そばの小泉潟公園には、菖蒲園、日本庭園水心苑もある。また近くの県立博物館分館旧奈良家住宅は国の重要文化財。館内の土間には古い民具が展示されている。

■秋田紀行(31)潟上市。
<phoは天王温泉くらら>
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■潟上方面には、秋田市土崎地区から、国道7号線で北上し、追分の分かれから船川街道を北に走るか、あるいは土崎ベイエリアから海沿いの県道56号線を北上するルートがある。海辺のルートを走った場合、出戸浜海水浴場を過ぎたところで道の駅てんのう夢と神話の里に着く。
ここにはグリーンランド、高さ59.8mの天王スカイタワー、潟上市立天王伝承館八坂の館、バーベキュー広場、日帰り入浴施設・天王温泉くららなどがある。日曜日には、たくさんの家族連れ、グループが集まっている。
この他に、潟上市には、秋田薬用植物園、アキタパーク美術館、花のテーマパーク道の駅しょうわ、元木山公園、児童詩「きてき」の舞台豊川油田、国の重要文化財神明社観音堂、八郎潟漁撈用具収蔵庫、日本一の老農石川理紀之助翁の資料を展示している潟上市郷土文化保存伝習館、昭和歴史民俗資料館などがある。
潟上では、東湖八坂神社に渡って伝承されてきた奇祭東湖八坂神社祭の「牛乗り」と「くも舞」が有名。

■秋田紀行(32)男鹿半島1。
<pho1は寒風山頂上から駐車場と日本海、pho2は男鹿水族館の大水槽、pho3は入道崎の灯台>
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■男鹿半島は変化に富んだ断崖風景、雄大な夕陽、入道崎、寒風山、八望台など自然景観の名所も点在し、絶好のシーサイドドライブコースとしても知られ、国定公園に指定されている。
日本海に張り出している地形から、磯釣りがすでに沖合の船釣りと同じような釣果が得られるので、釣り人にも憧れの地でもある。
潟上市の道路を北上して行くと、最初に目にはいるのが、頂上に寒風山回転展望台が建つ、標高355mの寒風山。全体が美しい緑の芝生に覆われていて障害物が少ないこと、風が吹き上げる地形であるため、ここはパラグライダーのメッカになっている。
海を眺めながらの快適な道路を進んで、市役所のある男鹿市中心部船川から、時計回りに半島を走って行く。
ヤブツバキ北限の能登山(椿は男鹿市の市の木でもある。悲恋物語がある)、奇岩ゴジラ岩、なまはげが築いたといわれる自然石の階段赤神神社五社堂のある門前に着く。
ここから本格的な男鹿西海岸のドライブコース。 大棧橋、白糸の滝、カンカネ洞、男鹿水族館GAO(水族館から遊覧船が就航する)、男鹿水族館の北に広がる半円形の湾戸賀湾、爆裂火口湖の一ノ目潟・二ノ目潟(三ノ目潟もある。見えないけど)を眺められる八望台と見所が続く。
さらに八望台から西海岸を北上すると、芝生広場の灯台のある入道崎に着く。ここは絶景が広がる高さ30mの断崖の岬で、北緯40度の変わったモニュメントもある。岬からは海底観光透視船が就航している。
男鹿半島中央部には、なまはげ館、男鹿真山伝承館、毎年2月第2金・土・日曜に行われるなまはげ柴灯祭りの舞台である男鹿真山神社がある。
その他、男鹿半島には、孔雀ヶ窟、滝の頭、戦国時代の安東家居城跡の脇本城跡などがある。
また、男鹿桜島リゾート・キャンプ場、なまはげオートキャンプ場、宮沢海岸オートキャンプ場キャンパルわかみ、戸賀海水浴場、宮沢海水浴場、五里合海水浴場もある。
男鹿の名物料理である石焼き料理は日本海の新鮮な海の幸と採りたての野菜を桶に仕込み、それに熱せられた石を投げ入れ、沸騰させて一気に煮る豪快なもの。この潮汁に塩味の魚介鍋の本当の美味しさを教えられる。石焼きは各旅館でメニューのひとつに出されるが、気軽には入道崎の美野幸という店でも味わえる。
男鹿市では、寒風山まつり、鯛まつり、大晦日男鹿のなまはげ、2月厳寒期のなまはげ柴灯まつり、チューリップまつり、秋田船方節全国大会が開催されている。

■秋田紀行(33)男鹿半島2。温泉
<pho1は男鹿温泉、pho2はホテルきららかの露天風呂、pho3は夕陽温泉・WAO>
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■男鹿半島には、半島北岸に位置する男鹿温泉を中心に、西海岸に金ヶ崎温泉、戸賀温泉、男鹿山温泉がある。それに若美に夕陽温泉がある。
男鹿温泉は半島の北東部にある斜面にある温泉地。ここの発見は9世紀初頭の大同年間と古いが、現在のような温泉地になったのは昭和30年代。設備の整った宿が多い泉質は純食塩泉などで、神経痛やリューマチなどに効く。
金ヶ崎温泉は男鹿半島の中でも男性的でワイルドな海岸線が続く西海岸にある。宿は近代的な鉄筋3階の、男鹿桜島リゾートホテルきららかの一軒。無色透明の食塩泉は、リューマチや動脈硬化などに効能がある。露天風呂からの眺めがいい。すぐ近くにバンガローを併設したキャンプ場があり、場内には無料の露天風呂がある。
戸賀温泉は戸賀湾を見下ろす小高い丘にホテル帝水の一軒宿。温泉の泉質は含重曹弱食塩泉で、39.0度で無色透明。宿のすぐ下には男鹿水族館がある。
なまはげオートキャンプ場近くには、日帰り入浴施設の温浴ランドおが なまはげのゆっこがある。男鹿山温泉という源泉で69.9度の食塩泉が湧き、レストランも併設されていて賑わっている。無色透明の湯がたっぷり張られた大浴場の外には広大な牧場風景が広がり、さらに遠方には真山・本山が望める。
夕陽温泉・WAOは、露天風呂、サウナや個室なども付随した日帰り施設。隣接した若美かんぼの里コテージ村には、木立に囲まれた4人用と6人用コテージがある。近くには宮沢海水浴場があり、夏は利用者で賑わう。

■秋田紀行(34)大潟村。
<pho1は直線道路、pho2は干拓博物館、pho3は経緯度交会点標示塔>
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■北海道のような、雄大な風景が広がり、大陸的な直線道路が走る大潟村。直線道路は菜の花ロードになっていて、夏にはヒマワリも咲く。
他に、大潟村地内には、大潟村干拓博物館、北緯40度・東経140度の経緯度交会点(日本国内の陸地では唯一の点)標示塔、八郎潟干拓地入植記念碑モニュメントがある南の池公園、標高3.776mの大潟富士、生態系公園、観賞温室、産直センター潟の店などがある。
大潟村では、菜の花イベント、日本一ジャンボカボチャ秋田県大会、干拓地であったというその地形を利用して、1周約25kmの大潟村ソーラースポーツラインでワールド・ソーラーカー・ラリーも開催される。
なお、大潟村中心部にはポルダー潟の湯がある。500万年前の海水が温泉源になっている。

■秋田紀行(35)八竜-山本-琴丘。
<pho1は森岳温泉、pho2は道の駅ことおか、pho3は道の駅ことおか店舗内>
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■大潟村の西側を走る長い直線道路である県道42号線を北上すると、八竜町で国道7号線に合流する。八竜町は砂丘地帯を利用したメロン栽培で知られ、砂丘温泉ゆめろん、サンドクラフトin八竜が開催される釜谷浜海水浴場がある。
一方、その国道7号線の合流点から南下するようと山本町がある。町内の森岳温泉地内にはヘルスセンター、岩手競馬の場外勝馬投票券発売所テレトラック山本もある。
さらに、国道7号線を南下し、大潟村の東側に位置する琴丘町には、道の駅ことおか土笛の里、琴丘町歴史民俗資料館などがある。ここには道路脇に北緯40度のラインが引かれた駐車場もあるぞ。


■秋田紀行(36) 八郎潟-井川-昭和-五城目-上小阿仁。
<pho1は道の駅昭和ブルーメッセ、pho2は五城目朝市、pho3は道の駅上小阿仁>
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■琴丘町の南には、八郎潟町、井川町、飯田川町、昭和町が続く。
大潟村に隣接する八郎潟町には、JR八郎潟駅前にある「潟の詩」陶板壁画レリーフ、八郎潟展示館うたせ館、正岡子規や松尾芭蕉などの歌碑も残る三倉鼻公園がある。ここはかつて八郎潟が干拓前の広い湖だったころ、眺めのよいことで知られた場所。この町は日本画家館岡栗山の故郷でもある。八郎潟町で毎年5月、町内の一日市大通りで開催されるのが願人踊。放芸人が伝えたといわれる芸能で、襦袢を着て風傘をもった特徴的な踊り。
南秋田郡井川町には、八郎潟調整池が町の西に広がる。2000本の桜の咲く日本国花苑がある。桜の他、バラやツツジも咲く。
飯田川町は小さな町で国道7号線も、町域をすぐに通過する。
その南の昭和町には、国道7号線と県道229号線交差点から少し入ったところに道の駅昭和ブルーメッセがある。敷地内には大きな観賞温室がある。
五城目町には、八郎潟町か飯田川町からのアプローチできる。
五城目は朝市、番楽で知られる。町内には城の形をした五城目町森林資料館がある。
五城目町中から県道15号線を東に向かうと、五城目恋地スキー場がある。北欧風の恋路山荘がそのベースになっている。さらに県道15号線を進むと、蛇喰地区に茅葺き屋根の民家を活用した宿泊施設の「盆城庵」がある。その先にも茅葺き屋根の民家が集まる北ノ又集落が続く。
五城目町から国道285号線を北に向かうと、美人の湯として知られる滑多羅温泉がある。国道285号線は道の駅五城目を経て、上小阿仁村に入る。

上小阿仁村の中心部には、道の駅かみこあに 秋田杉とコアニチドリの里がある。上小阿仁村では春分の日に祖先の霊を供養する万灯行事が開催される。田や川の堤防などの仕掛けに火をつけ、文字を浮かび上がらせる。

■秋田紀行(37) 由利本荘市1。由利本荘周辺1。岩城+大内。
<pho1は道の駅岩城、pho2は折渡千体地蔵、pho3は長谷寺大仏>
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■今度は、秋田市から国道7号線を南下する。
いま、能代方面から南下した場合、蛭根交差点から秋田市街地を大きく迂回し海沿いのバイパスを走る。この旧秋田空港の滑走路も利用された道路には風力発電用の風車が並んでいる。
割山地区に入る交差点で右折、雄物川最河口部の橋を渡ると、ほどなく大森山の南で旧国道7号線と合流する。
浜田、桂浜、下浜と海水浴場が続く海岸部を走るが、日本海はそれほど見えない。
国産初のロケット試射場のある岩城町道川海岸を通過。
日本海東北道岩城インターの入口がある。そのすぐ先は道の駅岩城・岩城アイランドパーク。温泉浴場が設置されている。ここは海に面した道の駅でコテージもある。敷地内に風力発電風車が立つ。
松ヶ崎バイパスから下に降りて国道341号線で西に向かうと、映画「砂の器」のロケ地にもなった亀田がある。ここは、亀田藩主岩城氏の城下町。「阿部米蔵美術館」、指定文化財の武家屋敷「鵜沼家」、築200年位の農家「佐々木家」と城を模した天守閣のある天鷺村、亀田城・佐藤ハ十八美術館、天鷺遊園ファミリーランドがある。域内には、亀田藩主岩城家菩提寺である龍門寺がある。「不許葷酒入山門」の石柱、「禁芸術売買の輩」の戒壇石がある。
亀田から、県道69号線を南向かうと、赤田の閑居さまといわれた是山和尚によって建立された延命地蔵尊のまわりに折渡千体地蔵が並ぶ折渡峠を越えて、大内町の国道105号線に出る。
国道沿いに宿泊もできる温泉施設「ぽぽろっこ」を併設した道の駅おおうちはーとぽーと大内がある。羽後岩谷駅の南に長谷寺がすぐ近くにある。ここには日本三大観音赤田の大仏が安置されている。
国道105号線を東に向かうと大仙市、西は由利本荘市中心部がある。

■秋田紀行(38) 由利本荘市2。中心地。
<pho1は本荘川まつり花火大会、pho2は由利高原鉄道、pho3は本荘マリーナ>
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■由利本荘市は、由利地方の中心地。何だか住みやすい気がする街。本荘高校はボートで有名。それに本荘川まつり花火大会は有名な行事。
国道7号線は、本荘市街地の西側の海沿いを走っているため、秋田市方面からやってきた場合、まったく町の雰囲気を感じることなく通過する。
ここからは大仙市・北秋田市への国道105号線、横手市・大船渡市への国道107号線、湯沢市・石巻市への国道108号線が始まっている。
また羽越本線羽後本荘駅は、矢島駅までの由利高原鉄道の始発駅でもある。
市街地の中心部には、本荘公園がある。ここは慶長17(1612)年、最上氏の家臣であった本城豊前守満茂が築いた本荘城の史跡公園で、桜の名所になっている。他に、旧本荘藩主六郷家の菩提寺永泉寺、菖蒲公園などがある。
中心部から国道7号線を横切って海に向かうと、日本海に面した、本荘海岸に着く。ここは「日本の水浴場88選」にも認定された海水浴場になっていて、本荘マリーナとオートキャンプ場もある。
本荘市内には鶴舞温泉もある。

■秋田紀行(39) 由利本荘市3。由利本荘周辺の2。西目+由利+東由利。
<pho1は羽越本線と国道7号線の交差ポイント、左上に発電用風車が見えている>
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■○本荘市中心部から国道7号線を南に向かうと、すぐに「西目地域」に入る。
国道沿いに道の駅にしめ・はまなすの里が賑わいをみせる。隣接して、にしめ湯っ娘ランドがある。また近くにはハーブワールドAKITA、海辺にも西目海水浴場がある。
道の駅にしめから直線の道路を南下して、西目駅近く交差点から国道7号線を突っ切って県道43号線を南に走ると望海の丘に着く。その先には高原部に仁賀保牧場が広がる。
○また、西目地域の東側にある「由利地域」は由利高原鉄道と国道108号線、子吉川が中央部を貫く。また由利町の高原地帯の南部には大谷地池があり、畔には由利高原キャンプ場、青少年旅行村、サイクリングターミナルやまゆりがある。
○さらにその東側にある「東由利地域」は横手へ抜ける国道107号線、石沢川を中心として発達、中心部に道の駅東由利・黄桜の里がある。南部には緑の花びらのサクラが咲く八塩いこいの森がある。この県道34号線は梨ノ木峠を越えて羽後町に抜ける。

■秋田紀行(40) 由利本荘市4。由利本荘周辺の3。矢島+鳥海
<pho1は龍源寺、pho2は道の駅鳥海郷、pho3は笹子名水>
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■由利本荘市の南にある矢島と鳥海地区。
○由利本荘から国道108号線を走る。道路は子吉川と由利高原鉄道に沿っている。由利町を抜けると、矢島町に入る。
この矢島は、お家騒動の為、讃岐高松17万石から減封され矢島に来た生駒氏の1万石(のち分家して8千石)の城下町だった。町の中心部には武家町や商人町など昔の町割りが残る。
矢島は水が豊富で秋田県を代表する天寿や出羽の富士という銘酒蔵がある。町内には他にも豪商大井家、呉服商小番家、大沢郷名主佐藤家、洋風建築の今野家などが残る。舘町などという歴史的地名の現矢島小学校跡地に八森(矢島)陣屋、生駒家菩提寺の龍源寺、由利12頭の1人大井家菩提寺の高建寺などの他、少し南に秋田県内最古の古民家土田家住宅もある。
矢島の中心地から県道58号線を南西方向に走ると標高400mの花立牧場に着く。 ここにはジャージ牛の搾乳やアイスクリームづくりなどの体験ができる花立牧場工房ミルジーや、コテージ、ログハウス、キャンプ場、宿泊施設ユースプラトーがある。ゴーカートやパークゴルフなどの施設もある。鳥海高原矢島スキー場も近く。
県道58号線はその先、駒の王子を経て、鳥海山登山口の祓川ヒュッテに着く。竜ヶ原湿原が近くにある。
○鳥海町は矢島町から国道108号線をさらに南東に走ったところ。108号線は道の駅鳥海郷、笹子名水という湧水ポイントを過ぎて、松の木トンネルを抜けて院内で国道13号線と交差して雄勝から宮城県に向かう。
鳥海町の街中で子吉川は笹子川を分岐する。この笹子川は国道108号線に沿って流れているが、子吉川は県道291号線に沿って遡上する。
県道291号線を走って行くと、直根地区で県道70号線にぶつかる。西側は猿倉方面、南は百宅方面。猿倉には湯ノ沢温泉と猿倉温泉の鳥海荘、温泉保養館あっぽなどがある。
その先にもフォレスタ鳥海というホテル、オコジョランドスキー場がある。百宅の先にある法体の滝は日本の滝百選の一つ。流長100m、落差57.4mで3段になっている。滝の上流部に玉田渓谷があり2.5㎞の自然探勝歩道になっている。その先も大清水園地、鳥海山百宅登山口がある。

■秋田紀行(41) にかほ市。
<pho1は仁賀保高原、pho2は道の駅象潟ねむの丘、pho3は元滝伏流水>
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■国道7号線を由利本荘から南下。現在は日本海東北自動車道が並走している。
仁賀保は市街地を迂回してバイパスが走る。バイパス途中から南に走ると仁賀保高原に向かう。
仁賀保の南・金浦も同様にバイパスが走り、温泉保養センターはまなすを過ぎるとすぐに象潟地区。
国道7号線沿いに展望温泉がある道の駅象潟ねむの丘近くに蚶満寺がある。象潟市街地から鳥海山方面への道が分岐している。
国道7号線は南下して象潟の県境の三崎で山形県に入る。
○[仁賀保]
国道7号線沿いにTDK創立者齋藤憲三・山崎貞一のメモリアルホールもあるフェライト子ども科学館がある。
仁賀保高原にはたくさんの風力発電用風車が並ぶ鳥海山北麓の牧草地。頂上付近にひばり荘がある。
○[金浦]
金浦バイパス途中に白瀬南極探検隊記念館がある。街中には、探検隊長白瀬中尉の生家浄蓮寺、桜の名所勢至公園もある。
金浦海岸には飛のくずれなどの名所もある。金浦では冬季に掛魚まつり別名「タラ祭り」が開催される。
○[象潟]
蚶満寺は松尾芭蕉「おくのほそ道」紀行最北の地。1804年の大地震で海底が隆起して象潟九十九島が水田地帯に変わった。
象潟中心部から県道58、131号線で奈曽の白滝、元滝伏流水を経由して鳥海ブルーラインを上って行くと鳥海山の5合目鉾立に着く。
鉾立には大型の山荘、ビジターセンター、展望台があり、鳥海山登山口にもなっている。鳥海山の北側の中島台には「森の巨人たち百選」の一つであるあがりこ大王も見られる獅子ヶ鼻湿原もある。
象潟海岸は夕陽百選に選ばれている。象潟温泉のサン・ねむの木やキャンプ場もあり、日本海花火フェスティバルin象潟が開催される。
キャンプ場が県境の三崎公園は夕陽の名所。ここでは秋田・山形県の綱引き・三崎山国盗り合戦がある。

■秋田紀行(42) 湯沢市1。雄勝町。
<pho1は院内銀山異人館のある院内駅、pho2は市女笠をイメージした建物の道の駅雄勝、pho3は秋の宮温泉郷のひとつ秋の宮山荘>
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■さて、由利本荘市内から国道108号線で鳥海地区を過ぎて松の木トンネルを抜けると湯沢市雄勝町に入る。かつてここは峠越えの大変な道だった。途中には笹子名水が湧く。
雄勝町院内地区には昔、東洋一といわれた院内銀山跡がある。ここ院内銀山は江戸初期慶長11年に発見された秋田藩直営の銀山で、1300戸、7100人のち最盛期には4000戸、人口15000人が住んでいた。採鉱は第二次世界大戦後の1954年まで続いた。
国道108号線はすぐに国道13号線を跨ぎ、回りこんで合流する。南に走ればすぐに山形県に入る。雄勝地区院内にはJR院内駅の駅舎2階に院内銀山異人館があり、院内銀山資料のほか、雄勝の遺跡から出土した縄文式土器、岩井堂洞窟資料などを見ることができる。異人館の近くには温泉館ほっと館がある。国道13号線を湯沢方向に向かうと雄勝バイパス途中から国道108号線は単独道路として秋の宮に向かう。国道13号線は道の駅雄勝、小町堂を経て湯沢市中心部に入る。ここは小野小町の生誕地といわれ、6月には小町まつりが開催される。東山森林公園も地内にある。
国道108号線は、役内川に沿って遡上する。役内川は日本海に注ぐ雄物川の支流であり、イワナやヤマメ、アユ釣りの名ポイントして知られる。ほどなく到着する秋の宮温泉郷は、湯の岱、稲住、鷹の湯、湯の又、宝寿の各温泉が点在する。歓楽色はなく、温泉を楽しみ、のんびりしたいという人におすすめの温泉郷だ。各温泉は湯の岱を除いて、すべて一軒ずつ独立した場所にあり、温泉郷全体の湧出量は、自噴・動力合わせて毎分1250立で、泉温も65〜90度と高い。温泉によって泉質はそれぞれだが、どの宿も湯量が豊富。
最初にある湯の岱温泉は、道路から下って行った田園の中に旅館・公営の宿・自炊専門の3軒の宿がある。またここには秋の宮博物館というレトロなものを集めた私設ミュージアムもある。湯治旅館を改装した建物で、館内にはレトロな看板やブリキのおもちゃ、昔のパチンコ台、戦前の映画ポスターなどが展示されている。入場者は希望すれば一枚岩を刳り抜いた温泉風呂に入浴することもできる。
稲住温泉は、国道108号線から逸れて松林の奥、赤い屋根の落ち着きのある和風旅館。昭和20年に作家武者小路実篤が疎開し、後に著した「稲住日記」に、その時の事が書き綴られている。広い敷地にある落ち着いた佇まいの館内には実篤の色紙、棟方志功の板画などが展示されている。眺めのいい露天風呂、家族風呂があり、75度の緑礬泉が溢れている。
役内川に下ったところにある鷹の湯温泉は、8世紀の養老年間に鷹にからむ発見伝説がある。旅館は明治18年に開業した。川の左岸に3棟の建物、対岸にも自炊専門の河鹿荘の1棟がある。川を眺めながらの露天風呂も情緒がある。湯は弱食塩泉。
国道108号線の先、少し高台に位置する秋の宮山荘は、1996年に全面改築されたリゾートホテル風の公共の宿。大浴場には露天風呂の他、サウナ・打たせ湯・ジャクジー風呂もある。道路向いの屋内温水プールともに鷹の湯温泉の79度の弱食塩泉を引湯。宿の北側にはファミリークラスだが、スキー場もある。朝市が秋の宮山荘下の駐車スペースで開催される。
国道108号線から少し山中に入った湯の又温泉は湯の又滝の傍にある一軒宿。開業は明治28年で、天然の岩を利用した風呂がある。アルカリ性単純泉。ここは高松岳への登山口にもなっている。
中心部を.抜けると、宝寿温泉が国道108号線沿いにある。内湯は桧風呂で露天風呂もある。敷地内には6畳2間の造りで温泉付のコテージが3棟建っている。湯は高温85度の弱食塩泉。
国道108号線は、通年通行が可能のオニコウベトンネルを抜けると大崎市鳴子鬼首地内に入る。
なお、この秋の宮地内から県道310号線を利用すると川原毛地獄、泥湯温泉、小安峡温泉へ短絡できるルートがある。

■秋田紀行(43) 湯沢市2。湯沢市中心部。
<pho1は七夕絵どうろうまつり、pho2は犬っこまつり、pho3は世界ダリア園>
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■湯沢市は、秋田市に本拠をおいた佐竹氏の内の佐竹南家の城下町。いまでも内町の周辺に武家屋敷が残る。また市街地の前森地区に両関酒造、大工町・秋田銘醸(爛漫)、田町・木材酒蔵工場(福小町)などの酒蔵がある。
優雅な七夕絵どうろうまつり、愛宕神社祭典の大名行列、まなぐ凧凧上げ大会、犬っこまつりのイベントが開催される。
市街地にある湯沢城跡古舘山の麓には日本名水100選に選ばれた力水が湧く。
湯沢市街地から国道398号線を東に走ると、世界ダリア園を経て、山谷トンネルを抜けると稲川町川連地区に入る。ここは漆器の産地。川連漆器資料館がある。稲川中心地に稲庭うどんの店もある。国道398号線を南下すると、小山の上に城郭の形をした資料館の今昔館が聳えている。その先は小安峡がある。

■秋田紀行(44) 湯沢市3。小安峡・泥湯温泉。
<pho1は小安峡大噴湯、pho2はとことん山、pho3は川原毛地獄>
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■湯沢市から皆瀬川沿いに国道398号線を走っていくと、小安峡温泉に着く。 小安峡温泉は、秋田・宮城・岩手と三県にまたがる栗駒国定公園の秋田側の玄関口である小安峡に湯煙を上げる静かな山の湯だ。皆瀬川はこの付近では深い峡谷を形成していて、温泉街の北には不動の滝、岩盤から熱湯の噴出する大噴湯なども見られる。河原湯橋から眺める川面は遥か下で、こんなところからバンジージャンプをやらかすとよさそう。この川は皆瀬ダムに流れ込み、やがて成瀬川と合流して、羽後町で雄物川に入り、やがて日本海に注ぐ。
小安峡温泉は中心を国道398号線が走っているにもかかわらず、のどかな温泉街情緒がある。その歴史は古く、慶長年間(1596〜1614年)には湯宿がすでに十数軒あったといわれ、文化8年(1811)には、温泉をこよなく愛した九代秋田藩主・佐竹義和が訪れた記録も残る。江戸時代末期にも13軒の宿があったという。昭和44年の大火により、湯治場の風情が薄れたといわれるが、今でも共同浴場とその周りの宿には当時の面影を見ることができる。
現在、小安峡温泉は中小規模の6軒の旅館、自炊もできる簡易旅館が2軒、施設の充実した民宿が10軒の、計18軒ほどがあり、これらの宿の間に、スナック・食堂・酒屋・土産店・ガソリンスタンドなどが国道398号線に沿って軒を連ねている。温泉街には共同浴場もあり、古くから「難病に即効あり」と評判の湯は無色透明の食塩泉で、リューマチ性疾患のほか、骨折や外傷、運動器障害、婦人病にもよく効く。地内にはとことん山、室内温水プールや御番所跡、宇宙飛行士向井千秋さん由来の宇宙大橋などがある。
特にとことん山には、コテージ・ツリーハウス・バンガロー、露天風呂があり、マウンテンボードやMTB、グラススキーなどで遊べる一台レジャーエリア。冬はスキー場になる。
小安峡温泉の国道398号線の4km先には、大湯温泉がある。ここは蒸気が道沿いに噴出していて初めてだと驚かされる。国道を挟んで2軒の宿がある。大湯温泉からは須川高原温泉を経て岩手県側に下るか、国道398号線で花山峠を越えて宮城県側の向かう。
また小安峡温泉街からは離れているが桁倉沼の傍に木地山高原キャンプ場があって、場内には自然いっぱいの大露天風呂がある。 木地山高原キャンプ場の先には、泥湯温泉がある。 泥湯温泉は室町時代の開湯ともいわれるほど古い。2軒の木造宿が谷間にひっそりと佇んで秘湯ムードいっぱい。足湯もできた。奥山旅館は明治後期創業で、全25室の木造2階建て。浴槽が全部で9つある。源泉は3つあるが単純硫黄泉と単純泉を給湯。もう一つの強酸性硫黄泉は自噴させたまま。2つある混浴露天風呂は単純硫黄泉は空気に触れると白濁する。大きな露天風呂は手造り。単純泉は無色透明で別館の男女別内湯に湧く。源泉は河原の湯・山の湯・滝の湯の3つがある。10月上旬にはブナの黄色、カエデの赤、コシアブラの濁り白で紅葉する風景が美しい。
泥湯温泉の先には川原毛地獄がある。ここは日本三大霊山のひとつであちこちから硫黄や水蒸気を噴出する。
ここから徒歩15分ほどで温泉が滝となって20mの断崖から流れ落ちる天然の露天風呂川原毛大湯滝がある。
なお木地山高原キャンプ場から県道51号線で国道13号線方面に向かうと、秋田いこいの村、田螺沼を経て、三途川渓谷に着く。途中川原毛地獄の南に回りこむ道もある。

■秋田紀行(45) 湯沢周辺。羽後町、東成瀬村。
<pho1は西馬音内盆踊り、pho2は鈴木家住宅、pho3は須川温泉栗駒山荘の露天風呂>
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■羽後町 湯沢市の西側にある町。日本三大盆踊りのひとつ西馬音内盆踊りで有名。また冷かけそばが美味しいことでも知られている。
地区内には歴史民俗資料館、むかしがたり館、盆踊り会館、国学者佐藤信淵誕生の地、三輪神社、須賀神社、五輪坂スポーツガーデン、アルカディア公園、日帰り入浴施設五輪坂温泉としとらんどもある。
郊外に秋田県最古の寄棟式茅葺き屋根で中門造りの国指定重要文化財鈴木家住宅、天馬美術館、旧田代村地主の明治15年建築の木造3階建旧長谷山邸、刈女木湿原、石沢川岩瀬の甌穴などがある。
鈴木家は源義経の家来鈴木三郎重家の子孫。天馬美術館は台湾の水墨画家葉すい白(すいは酒偏に卒)氏の画・書を展示している。
ゆきとぴあ七曲が開催される。
東成瀬村
平成の合併をしなかった東成瀬村は、平成11年に星空日本一に選ばれている。ホタルと仙人の郷でもある。毎年夏に仙人修行も行われる。
村内の天神社・水神社・山神社などに力士像、大型板碑が見られる。
ほかに村の産業の紹介しているふる里館、ホタルの里公園、ぽよよんの森オートキャンプ場、大柳沼自然公園キャンプ場、ジュネス栗駒スキー場、須川湖キャンプ場、岩手県境に位置する須川温泉などがある。特に須川温泉からの風景は雄大。
国道397号線は大森山トンネルを抜けて岩手県水沢市方面に向かい、国道342号線は栗駒仙人水湧出地。須川温泉を経て岩手県一関方面に向かう。

■秋田紀行(46) 横手市。
<pho1は横手城、pho2は秋田ふるさと村、pho3はかまくら>
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■かまくらとやきそばで有名な横手市は秋田県南の中心都市のひとつ。山と川のある町として知られ、国道13号線が南北を貫き、岩手県北上市と由利本荘市を結ぶ国道107号線が東西に交差している交通の要地でもある。
城郭のある桜の名所横手公園、ふれあいセンターかまくら館、石坂洋次郎文学記念館、かまくら行事の舞台でもある武家屋敷跡、学校橋、秋田県立近代美術館・美術館・プラネタリウム・トリックアート・手づくり体験施設などのある秋田ふるさと村、明治時代の洋風建築旧日新館、後三年の役金沢資料館、平安の風わたる公園などがある。
横手公園二ノ丸にある天守閣は模擬天守の展望台、敷地内本丸跡には秋田神社がある。
年中行事として、よこて菊まつり、旭岡山神社の梵天、かまくらが開催される。

■秋田紀行(47) 横手周辺。
<pho1は十文字町浅舞公園、pho2は上畑温泉、pho3は雄物川町雄川荘>
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■合併によっていまは横手市になっているが、横手中央部から見て、南に、平賀町、十文字町、増田町、東に山内村、西に大雄村、雄物川町、大森町という旧町村が周辺に点在している。
○旧平鹿町には国内屈指のあやめ園、農村文化伝承館のある浅舞公園、ゆっぷる温泉がある。
○旧十文字町は十文字ラーメンが有名。地域内には図書館・映像センター・歴史資料展示室と美術展示ホールがある十字館がある。浅舞公園にはシーズンにあやめが咲く。また皆瀬川には白鳥が飛来する。
○旧増田町には、増田町出身で「釣りキチ三平」の作者・矢口高雄氏のアトリエを再現したマンガ工房のあるまんが美術館・郷土資料館を併設したふれあいプラザ、りんごの里物産館、蔵の駅、漆蔵資料館がある。くらしっくロードに旧家が並ぶ。また日本さくら名所100選の真人公園、上畑温泉もある。
○旧山内村は横手から国道107号線を岩手方面に向かった山峡の村。木材を活用した道の駅さんないウッディらんどは木工品手作り体験も可能。国道107号線の先に、湖畔にあいのの温泉鶴ヶ池荘もある鶴ヶ池公園。三ツ又温泉は相野々から横手川を遡上したところに湧く一軒宿がある温泉。
○旧大雄村にも日帰り温泉施設ゆとりおん大雄がある。
○旧雄物川町には江戸中期から明治初期までの茅葺き民家移築復元された民家苑・木戸五郎兵衛村のほか、露天風呂・温水プール・スポーツ室設備のあるえがおの丘がある。
○旧大森町には、新観光秋田30景の大森公園、大森リゾート村、大森健康温泉がある。大森町では霜月神楽が行われる。
<秋田紀行ようやく終了。つぎは岩手県に>


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