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◆東北6県温泉便覧◆
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[青森県]●青森市八戸市むつ市つがる市
[岩手県]●盛岡市宮古市大船渡市奥州市花巻市久慈市一関市陸前高田市釜石市二戸市
[宮城県]●仙台市石巻市 ●気仙沼市大崎市
[秋田県]●秋田市大館市由利本荘市男鹿市潟上市湯沢市大仙市鹿角市 
[山形県]●山形市米沢市鶴岡市酒田市新庄市上山市天童市東根市尾花沢市南陽市 
[福島県]●福島市郡山市白河市南相馬市須賀川市相馬市二本松市田村市
※東北都市観光協議会加盟市域の温泉地のみ
青森市の温泉
青森市街地から国道103号を南に向かうと、ねぶたの里付近から上りにかかり、雲谷温泉のある雲谷高原に着く。雲谷温泉は青森市街地を見下ろす高原にある近代的ホテルヴィラシティ雲谷の一軒宿。33室ある客室とスカイラウンジからは青森市街地、特にその美しい夜景が見える。東屋風の露天風呂も眺めがよく、36.5度のアルカリ性単純泉が湧く。大浴場はヒバ造り。ホテルのそばにはコスモス
●雲谷温泉
の咲く高原地帯、テニスコート・オートキャンプ場・フィールドアスレチックなどがあり、ファミリーも楽しめる。雲谷高原から、さらに南下するとすぐに緑濃い八甲田山中に入る。八甲田連峰の水を横内の浄水場で受け止めて、市内に供給する青森市は日本で一番水が美味しい街だといわれている。茶店のある萱野高原に着くと、ここで田代平への道を分岐する。国道103号をそのまま進むと八甲田スキー場でロープウェーの乗り場があり、この付近から個性的な温泉群が連続する寒水沢温泉は、八甲田ロープウェー山麓駅のすぐそば、八甲田スキー場ゲレンデ直下の開けた場所に1988年に開業したリゾートフルなホテルフジサワ八甲田という宿。洋室5室を含む27室。大浴場は地下1階にあり、林に面していて自然いっぱい。御影石でできた湯船に溢れる、少し褐色を帯びた源泉76度のNa炭酸水素・塩化物泉は肌がスベスベになる。創傷にも効く。サウナ付きの大浴場からはブナ林を眺められる。寒水沢温泉にはもう1軒、八甲田山荘があり、ここにもヒバ湯舟の浴場と、石造り露天風呂がある。八甲田登山・スキーの専門的ガイドで知られる。そのの先にある城ヶ倉温泉
 ●城ヶ倉温泉
はホテル城ヶ倉の一軒宿。城ヶ倉大橋を経て黒石方面に向かう国道394号との分岐点にある鉄筋2階建ての、外観は木造風のリゾートホテル。御影石でできた湯船のある浴場にはミストサウナも設置されている。ブナ林と八甲田の山々を眺めながらの大浴場に隣接した露天風呂は長方形ながら岩造りで風情がある。城ヶ倉温泉の源泉は64度の弱アルカリ性単純泉。城ヶ倉温泉のすぐ南には千人風呂で有名な酸ヶ湯温泉がある。酸ヶ湯温泉
酸ヶ湯温泉
●酸ヶ湯温泉
は八甲田連峰の主峰大岳の西中腹の標高900mにある、旅館、湯治部合わせて300人収容の大型宿。貞亨元年(1684)に、傷を負った鹿を追った横内の猟師が3日後、その鹿が岩山に駆け上がり逃げ去ったのを不思議に思い、付近を探したところ温泉が湧いているのを発見したと伝えられる。当初は「鹿湯」と呼ばれた古くからの湯治場で、道のない時代は春先の雪が固まった時期だけ利用されていた。その後、鹿湯、酢ヶ湯から酸ヶ湯へと名を変えた。浴室の広さ80坪という小体育館のような大浴場は5つの浴槽があり、女性専用タイムもあるが混浴。男女別浴の玉の湯もある。源泉52〜89度の強い酸性硫黄泉は神経痛やリュウマチに良く効く。特に脂肪過多症・慢性便秘には四分六分の温泉水を適量飲用するといい。湯口にはコップも用意されている。噂ではお猪口1杯で十分という人もいて、長年の宿便が出てびっくりして、喜んだ話を聞く。湯治は3日一回り、三回り10日が基本。湯治部を併設する温泉旅館の館内には売店、理髪店・蕎麦処鬼面庵の他、療養相談所もある。酸ヶ湯温泉から大岳・井戸岳・赤倉岳、それにチングルマなどの咲く湿原のある毛無山・田茂萢への登山口にもなっている。道路向いには、ユニークな温泉施設のまんじゅうふかしや高級リゾートの八甲田ホテルがある。酸ヶ湯温泉のすぐそばにある同一経営の八甲田ホテルは静かな佇まいでリゾートホテル。源泉は酸ヶ湯温泉からで、同じ52〜89度の酸性硫黄泉だが、地名から採った荒川温泉と称している。外観はカナダの針葉樹林地帯にあるホテルを思わせる大型ログ造りの建物で、フロント・ロビー・レストラン・バーラウンジ・売店のある本館と、宿泊棟が4つ、それに浴室棟からなる館内もゴージャス。浴場は石造りの湯船で、窓の外は自然豊かな林。レストランでは、仏料理のコースあるいは和食会席など本格的だが、近年青森市で力を入れている七子八珍の料理も食べることができる。 すぐそばにあるまんじゅうふかしは温泉の蒸気を木箱に流して、その上に腰掛けて温まるという設備の場所。八甲田ホテル入口付近にある、国道103号に面した地獄沼は爆裂火口跡で湧出部の泉温は98.0度もある。すぐ近くには東北大学高山植物実験所があり、植物の観察ができる1周40分ほどの散策路が設置されている。このライン最高所である傘松峠を越えると十和田市域になる。 また萱野高原から田代平方面は、雪中行軍像のある銅像茶屋を経て、みちのく深沢温泉、八甲田温泉がある。みちのく深沢温泉は林間の、湯治場的雰囲気の素朴な温泉宿。45.8度の芒硝泉。家族経営で、山菜料理などが出されるが、自炊も可能。 八甲田温泉
●八甲田温泉
遊仙は開けた場所、標高560m地点にある。正面の建物が特徴的な三角形になっているのも多雪地帯ならでは。明治時代の初期、自噴していた温泉を炭焼きが発見したといわれる。宿開業は1964年。半円形の大浴場に引湯される5号泉の64.0度・含土類石膏芒硝泉は創傷、飲用で便秘・肥満・高血圧症に効く。岩組みで、八甲田連峰を望む露天風呂は3号泉から引かれ、pH2.4、41.0度の酸性明礬泉で、皮膚病・痔疾に、飲用すれば胃腸に効く。別館の小浴場と女性専用大浴場に引かれているのは炭酸泉で、この他に2つの源泉を有し、合わせて毎分約1200立が湧出している。冬期は休業する。 この他、八甲田域には、田代平温泉、田代元湯などの源泉がある。八甲田エリアは観光スポットとしての魅力も十分。八甲田ロープウェーで行く田茂萢岳山頂の遊歩道、城ヶ倉渓谷、早春の花が美しい睡蓮沼、蔦七沼など、新緑、紅葉が美しく、ドライブコースとしてもおすすめ。高山植物も豊富でが、野鳥も数多く見られる八甲田連峰は初心者でも気軽に登山が楽しめるスポットとしても人気がある。新緑、花、紅葉と四季折々に彩られる自然を楽しみながら温泉で汗を流すのもいい。冬期のロープウェーからの樹氷見物も行なわれている。 青森市の東郊外に浅虫温泉
●浅虫温泉
がある。温泉情緒とリゾート的な賑やかさを合わせ持つ歓楽色濃い温泉街で、現在、ホテル旅館が21、公共の宿が5、素泊まり民宿2の28軒があり、幅広い料金設定がされている。各宿は陸奥湾で豊富に採れる魚介類を提供している。浅虫温泉は平安時代、この地を訪ずれた浄土宗の開祖・法然大師が、お湯で傷を癒している鹿を見て、村人にその効能を伝えて以来、近郊の人々に利用されてきたという伝説のある歴史の古い温泉地。昔、ここに住んでいた人々が布を織る麻を蒸すためにお湯を使っていたことが地名の語源になっている。その後、火に関係する字面を嫌い、浅虫に改名された。ここには坂上田村麻呂が東征の折り、蝦夷の大将・赤治丸を張り子の人形を使って谷地山からおびき出したという伝説があり、ねぶた発祥の地ともいわれている。毎年7月20日から24日は浅虫温泉ねぶた祭りが開催され、5台程度の山車が運行される。旅館の前では酒が振るまわれたりと、青森市とまた違った雰囲気のねぶたになっている。ちなみに8月1日には青森市で行われるねぶた前夜祭としての花火大会もある。藩政時代に津軽藩の本陣の宿もおかれて、後年、奇才といわれた板画家・棟方志功もこよなく愛した浅虫温泉はかつて山沿いに発達したしっとりと落ち着いた風情を漂わせる旅館群と、その後、陸奥湾を一望するR4の海沿いにできた高級感のある近代的建物のホテルに大きく別れる。泉質は共通で神経痛、リュウマチ、婦人病、外傷などに効能のある含石膏弱食塩泉(NaCa硫酸塩・塩化物泉)。源泉は平均63.0度と高温で、無臭、無色透明で肌触りがなめらか。浅虫温泉の湾内沖合にはマンサクの花咲く湯ノ島が浮かぶ。土産は永井久慈良餅が明治40年からの歴史をもつ。食事処は20数軒ある。 浅虫温泉地内にはレジャースポットも多い。館内の5階に日帰り温泉施設を併設した道の駅ゆ〜さ浅虫も物産販売などで賑わっている。毎月26日は、バラ風呂・レモンふろ・ラベンダー風呂などの変わり湯がある。温泉街には源泉公園、海辺には人工砂浜1.6ha、遊泳水域1.9haのサンセットビーチ、観光港沖110m地点に設置され貸し竿もあり気軽に釣りができる海釣り公園、イルカ館のある県営浅虫水族館、その背後にある全長9kmの遊歩道が設置された森林公園、さらに少し離れたところに遊園地のワンダーランドASAMUSHIなど多彩。 青森市内の市街地から真南、国道7号青森環状バイパスの荒川交差点近くにラッコ温泉がある。源泉を成瀬温泉といい、40.6度の食塩泉で、銭湯ながら、浴場の1階には寝湯・打たせ湯・薬湯などもあり、中2階にサウナコーナーがあって、デッキチェアーも置かれている。国道7号青森環状バイパスの東の端にフラワー温泉花月苑がある。ここも泡風呂・寝湯・サウナ、子供用プールのある温泉銭湯。源泉は浜館温泉といい、46.2度の含石膏芒硝塩泉が湧く。飲泉もできる。青森市街地から国道7号を西に向かうとR280を分岐するが、そこのR7沿いにやまびこ温泉あおもり健康ランドがある。ここは温泉の他、プール・ウォータースライダーがあるレジャーランド。皮膚方面・関節痛・打ち身・痔疾などに効く46.4度の食塩泉が湧く。浴場には寝湯・薬方風呂・打たせ湯・ジェットバス・ヒバ風呂・庭園風露天風呂がある。源泉名は新田温泉。館内にはレストラン、ビデオムービールーム、カラオケ、有料個室、ゲームコーナーの他、舞台もあり、芝居・歌謡ショーなどが上演されている。24時間営業で、レストルームでは仮眠宿泊可。隣には室内温泉プールもある。東北道青森IC近くに三内温泉がある。46.0度の含硫黄食塩泉は筋肉・関節方面と運動麻痺に、飲泉で糖尿病にいいといわれ、人気。ある温泉通は、三内温泉は1立中、14.6gもの固形成分を含み、硫黄も40mg含んでいることから「湯がいい温泉全国ベスト4」の一つにあげている。浴場には17mの長い湯船に緑がかった乳白色だが、気圧の変化で灰色・白濁にも変化する。 国道7号を青森から浪岡方面に南下して、JR奥羽本線の鶴ヶ坂駅方面の県道に入って行くと、駅近くにたらポッキ温泉という変わった名前の温泉銭湯がある。ここは源泉を田川温泉といい、44.5度の含重曹食塩泉が湧き、湿疹・アトピー五十肩などに効く。また飲泉でも糖尿病・痛風に効果がある。「たらポッキ」とはこの温泉を経営する会社の人気商品名。 また青森市浪岡地区に入って、常盤村を迂回するバイパスとの分岐点付近、旧国道7号沿いにポパイ温泉がある。ここは53.3度の含重曹食塩泉で毎分500立が湧出する下中川温泉という源泉。浴場には歩行風呂、サウナが、暖かい時期には露天風呂もある。その他、家族風呂が6室。温泉は飲泉も可。 この他、青森市内には、戸山温泉、大湯温泉がある。

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八戸市の温泉
八戸市内にも多くの温泉がある。まず、はちのへゆーゆらんど新八温泉
●新八温泉
は、JR東北本線八戸駅の北東部にある24時間営業の総合健康ランド。源泉名は亀子の湯で、38.0度の弱アルカリ性食塩泉を浴用加熱している。サウナ・露天風呂も十分な余裕があり、快適。駐車場も広く、レストラン、ムービールーム、それに宿泊室も用意されているなど旅行者には便利。 JR八戸駅の近くにも温泉銭湯のはちのへ温泉がある。源泉名は尻内温泉で、48.7度の成分の濃い食塩泉が湧く。浴場内には泡風呂・電気風呂・サウナも設置されている。はちのへ温泉に隣接してはちのへ温泉旅館がある。施設内・敷地内に食事処・コンビニもあり、便利。 八戸市内小中野に 湯〜トピア小中野温泉がある。27.0度の強食塩泉を浴用加熱している温泉銭湯で、広い浴場には主浴槽の他、寝湯・薬湯・電気風呂・サウナもある。また、八戸IC至近の青森厚生年金休暇センターにも温泉がある。源泉を沢里温泉といい、さわ里温泉と表示している。建物は9階建て、26.8度の食塩泉を浴用加熱している大浴場にはクア的な設備が揃っている。さらにマッサージも可。この他、市内には、金吹沢温泉 の他、みどり温泉、八戸中央温泉、本八戸駅前温泉、沼館温泉、石堂温泉、長寿温泉、月の湯温泉などの多数の温泉公衆浴場がある。

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むつ市の温泉
下北半島には、各所に温泉地が点在している。名前こそ半島だが、面積1400平方kmのこの広いエリア全域に那須火山帯が走り、温泉も多く、入浴を楽しみながらのドライブには最適。 下北半島の中心地であるむつ市内には、東郊外の高台に充実した日帰り入浴施設を併設した 斗南温泉むつグランドホテルがある。むつ市内の夜景が美しい鉄筋11階建ての大型ホテルに併設され、専用の浴場棟があるため気軽に利用できる。41度のアルカリ性単純泉を浴用加熱している。日帰り入浴施設につけられた美人の湯の名前はアルカリ性のため肌がツルツルになることによる。大浴場には庭園風の露天岩風呂、ヒバ造りのサウナ、電気風呂もある。 高野山・比叡山と並ぶ日本三大霊場の一つでもある恐山は、市街地の西部にあって、ここに恐山温泉
●恐山温泉
が湧く。恐山は貞観4年(862)に慈覚大師円仁が開基したもので、宿坊には大祭時以外は一般の人も宿泊できる。境内には男女が日替わり利用の古滝の湯、冷抜の湯、混浴の花染の湯という総ヒバ造りの浴舎3棟があって、入山料金の500円を払えば、入浴は無料。もう1棟の薬師の湯は関係者専用浴舎。いずれも酸性緑礬泉の湯が湧く。 むつ市大畑地区には薬研・奥薬研温泉がある。町中心部から西に向かうか、恐山から県道4号で北に向かうと大畑川の上流部にある薬研温泉に着く。この付近は渓流が形成された緑濃いところ。昔、豊臣方の落武者初代生茂左衛門によって発見されたといわれ、源泉口が漢方薬をすり潰す薬研という道具に似ていたことからこの名がある。現在4軒の宿がある。神経痛、リウマチなどに効く46〜57度の弱アルカリ性単純泉で、飲用では便秘や糖尿病にも効く。 薬研温泉から1kmほど西にある奥薬研温泉は、大畑川と湯ノ股川の合流点にある。恐山を開いた慈覚大師をこの地で、助けた河童伝説が残り、無料で混浴のかっぱの湯と後になってできた男女別浴の夫婦かっぱの湯という露天風呂がある。67.0度の弱アルカリ性単純泉は毎分120立湧く。
●奥薬研温泉
レストハウスではいかすみらぁめんが人気。近くにはキャンプ場や遊歩道が整備されている。周辺の樹種はヒバ・ブナの他、カエデも多く紅葉の名所。見頃は10月中旬。奥薬研からは県道284号のあすなろラインが半島西海岸に走っている。 恐山入口にある一軒宿の 湯坂温泉石楠花荘は42.0度の単純硫化水素泉で、ここへは恐山への道は冬期は通行できなくなるため5〜10月のみの営業。この他、むつ矢立温泉 は、むつ市の北部の少し高台にある一軒宿。源泉51.5度の食塩泉は大浴場の真ん中に太い柱の根元から引かれている。 石神温泉はむつ市北郊、大畑の手前の国道279沿いにある一軒宿。ドライブインを兼ねているため広い駐車場がある。津軽海峡が見える浴槽に46.0度の強食塩泉が湧き、腰痛・神経痛に効く。飲用もでき、消化器や便秘にいい。 むつ市川内地区にある 湯野川温泉は、朝比奈岳の西麓、川内川上流の渓流沿いに3軒の旅館が立ち、山々に囲まれ、のどかな雰囲気。300年以上前の延宝年間に、恐山と関係のある川内の泉龍寺を開いた大英門突という僧侶が発見したという話もあるが、営業開始は明治中期。20世紀初頭には日本三大銅山の一つ、安部城鉱山の採掘で賑わっていた。そして後年、仏ヶ浦とともに映画「飢餓海峡」のロケ地にもなっている。泉質は胃腸病や外傷、皮膚病、打ち身などに効能のある55.0度の無色透明の含土類石膏泉。飲用もできる。温泉地内には総ヒバ造りの市営日帰り入浴施設・濃々園
湯野川温泉濃々園
●湯野川温泉・濃々園
がある。1979年に一代目が完成したが、1994年に改築され、川内川に面した石造りの露天風呂もできた。「濃々」は詩経の中の「零露濃々」からとられたもので、細やかな自然のこと。地内に梅の湯という共同浴場があるがこれは住民専用。湯野川温泉からは県道46号のかもしかラインが佐井村に走っている。川内渓谷には延長4.4kmの遊歩道があり、陶芸センター・あじさい橋・セキレイ橋・あすなろ橋などが架かり、滝や甌穴群も見られる。湯野川温泉から県道46号のかもしかラインを南下すると、県道沿いにふれあい温泉川内がある。ここは1993年に開業した温泉施設で、日帰り入浴と湯治利用ができる。林に向いた浴場は緑の光が射し込む。源泉は和白温泉といい、51度の含食塩石膏泉が湧く。調理室を利用した湯治は人数にかかわらず、素泊まり1人3000円と低料金。そばにはキャンプ場、遊歩道が整備されている。 下北半島の南西端にあるむつ市脇野沢地区には、市営の脇野沢温泉保養センターがある。村中から佐井村方面の海峡ライン国道338号沿い。41.3度の食塩泉がシンプルなタイル張りの浴槽に注がれている。

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つがる市の温泉
●稲垣温泉

五所川原と鰺ヶ沢を結ぶ沿線上の柏の下古川地区に柏温泉がある。56.5度の食塩泉が湧く、ドライブイン併設の温泉銭湯で、浴場は銭湯らしい造りになっている。テレビ付きのサウナもある。また上古川地区にロマン温泉・柏ロマン荘が開業した。ヒバ材を使った滞在型宿泊施設で、バルコニー付きの和室が計12室。浴場には強食塩泉の湯が湧く。近くにはふる里いきがいセンターじょっぱり温泉もある。ここは源泉を桑野木田温泉といい、56.6度の食塩泉が湧く。タイル張りの浴場には打たせ湯、サウナ・ジャクジーもある。敷地内には老人福祉センター、デイサービスセンターなどもある福祉中核ゾーンになっている。
柏の隣には、亀ヶ岡遺跡から出土した遮光器土偶や馬市まつりで知られる木造がある。中心部に1997年開業したしゃこちゃん温泉花しょうぶの館がある。源泉は若緑温泉といい、51度の食塩泉が湧く日帰り入浴施設で、浴場にはジャクジー・打たせ湯・テレビ付きサウナ・四角の形をした露天風呂などが揃う。またリラクゼーションルーム、大広間にカラオケ、軽食堂なども揃っていて、周辺の人たちの利用も多い。
またR101をさらに西に向かうと、国道からは少し離れるが、森田の床舞地区につがる地球村という施設がある。ここには野外円形劇場、バスケットコートなどのスポーツ施設、トレーラーハウス常設のオートキャンプ場、コテージなどが点在する。野外円形劇場はローマ時代を模したようなもので、普通は嫌味になりがちだが、ここは感じがいい。センターハウスの地球村文化会館にはレストランと、源泉名つがる地球村温泉の44度の食塩泉を引湯する温泉入浴施設がある。文化会館には「小鳥の館」という宿泊の部屋が13室あったが、加えて2000年に「藤山邸」という本格的な宿泊施設が開業した。藤山は人名でなく、所在地の字名。同時に浴場も増築改装した。またつがる地球村のすぐ近くにおらほの湯という日帰り入浴施設が1993年に開業している。ここは源泉を月見野温泉といい、46.7度の含食塩重曹泉で、皮膚病に効く。浴場にはサウナ、打たせ湯、ジャグジーなどの設備もある。
金木と岩木川を挟んだ西側に稲垣温泉がある。かつては稲の湯という普通の銭湯だったが、50.5度の食塩泉が湧出し、日帰り入浴を残しながら、本館の他、別邸花月亭は4室の情緒がある離れ。サウナのある大浴場は赤御影石造り。露天風呂は庭園風の景観の中にあり、岩造りで、一部東屋掛けになっている。
車力には日帰り施設のしゃりき温泉がある。48.2度の食塩泉は毎分450立が湧き、館内には泡風呂・薬湯・打たせ湯・ジェットバスなどたくさんの浴槽がある。源泉名は花林温泉

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盛岡市の温泉
●つなぎ温泉
岩手県でも規模の大きな温泉地である つなぎ温泉は盛岡の中心部から西へ約12kmのところにあり、盛岡の奥座敷とも呼ばれている。東北道盛岡ICを過ぎて、国道46号を田沢湖方面に進み、繋十文字の交差点を南進すると、ほどなく御所湖が見えてくる。湖の中央にかけられている橋長629mの繋大橋を渡ると、すぐに温泉街だ。背後には標高866mの箱森山を控えている。つなぎ温泉の開湯は遠く平安時代までさかのぼる。前九年の役(1051〜)の頃、安倍貞任・宗任親子を追う源義家が、迎え討つ貞任に押されて、つなぎ温泉のあたりに陣を張った際に発見したとされる。義家が傷ついた愛馬を石に繋いだことから、つなぎ温泉の地名が発生したという。石に穴が開けられたその駒つなぎ石は、今も温泉神社の下にある。かつては小さな集落を越え、狭い山道を進みようやく到着する、峡谷の縁にあり、自炊宿が並ぶ鄙びた温泉場だったが、その後、1980年、雫石川を堰止めて御所湖、別名南部片富士湖ができ、翌年に御所ダムが完成した頃から、明るくて賑やかな温泉地に変貌した。泉質は70.0度のアルカリ性単純泉または単純硫黄泉で、神経痛、リューマチ、腰痛、胃腸病などに効く。つなぎ温泉は、湖沿いと、山合いに温泉街が延びている。高層リゾートホテル、純和風の宿、公共の宿、そしてこぢんまりとした民宿までさまざまなタイプがそろっている。温泉好きの出張ビジネスマンが盛岡に宿泊する際に利用することも多い。盛岡市中心部から車で20分という便利のよさに加えて、小岩井農場や盛岡手づくり村など人気の観光スポットにも近く、冬季はスキー場が多いため、客層は遠方からやって来る家族連れや若者まで幅広い。

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宮古市の温泉
宮古市の新里地区茂市の閉伊川沿いに 湯ったり館という日帰り入浴施設がある。また新里地区和井内に 安庭温泉
●安庭温泉
安庭山荘がある。ここは国道340号から6kmほど走った山中にある。老人憩の家という性格もあるため浴槽には手すりなども設置されている。すぐそばを渓流が流れていて、釣り人にも利用されている。また津波を避けるために防潮堤で街を取り囲んで田老地区小田代には、 小田代温泉という老人憩いの家がある。ここは10.0度の単純冷鉱泉。田老の海岸部には三王岩という奇異な格好をした3つの巨岩が見られる。

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大船渡市の温泉
大船渡市三陸町の夏虫のお湯っこ
●夏虫のお湯っこ
はヘルストンを使用している日帰り入浴施設。ここは遊YOU亭夏虫という施設で、コテージも併設している。大船渡市にあるしゃくなげの湯っこ 五葉温泉は 大船渡市日頃市町の五葉山の中腹の開けた場所にある。すぐ下にある五葉湖を見下ろすロケーションで眺めは雄大。2000mの地下から毎分222立方m、36.1度、無色透明のアルカリ性単純泉が湧いている。また、碁石海岸にある碁石温泉は、平成16年4月に三陸沿岸初の温泉民宿としてオープンした。露天風呂から見える漁火と海辺から聞こえる波音が訪れた人たちに安らぎとゆとりを感じさせてくれる。泉質は中性冷鉱泉である。

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奥州市の温泉
さくらの湯
●さくらの湯
水沢中心部から国道397号を西に向かった寺領地区、国道沿いにある 水沢石田温泉は1996年に開業した温泉宿泊施設。大浴場にはサウナ・露天風呂がある。32.2度の食塩泉。 薬師堂温泉
●薬師堂温泉
、市街地中心部から国道4号を北上、金ヶ崎に向かう旧国道4号、現在の県道20号にそのまま進むとすぐの、左手にある。1993年に薬師堂のそばから温泉が湧出したためこの名がある。源泉は2つあり、ともに食塩泉だが、珠玉の湯は塩分濃度の濃い50.0度、第2珠玉の湯は38.0度。日本庭園を眺めながらの露天風呂は珠玉の湯を引湯している。水沢市にはこの他、佐倉河地区に 胆沢川温泉さくらの湯がある。胆沢川の傍にあって露天風呂からの眺めも実に雄大。
胆沢の胆沢温泉すぱ・おあごは、水沢から焼石岳ビーチラインとも呼ばれるR397を西に走り、国道からわずか道路を入る。33度の含食塩重曹泉が湧出する。さらにR397を西に向かうと焼石岳温泉クアパークひめかゆがある。ここは余裕のある敷地にバーデゾーンと、入浴施設、それに宿泊棟「ほっと館」がある。宿泊棟にも浴場がある。また隣接する形で、その先、ひめかゆスキー場ゲレンデ下に2000年にB&B形式の宿泊施設のやけいし館が開業した。その後、浴場を改造して日帰り入浴も可能になっている。
前沢町のR4前沢バイパスの南入口の西側の徳沢地区には前沢温泉・舞鶴の湯がある。ここは日帰り入浴施設で、42.8度の食塩泉が湧いている。さらに隣接する衣川の国見平温泉は「いきいき交流館」という健康ランド。国見岳の麓にあって、60度の食塩泉が湧く。浴場には気泡風呂・電気風呂・サウナの他、露天風呂も備えている。黒滝温泉は衣川支流のひとつ南股川の最上流部の黒滝渓谷にある「のぞみの湯」。46度の含弱放射能食塩泉が湧く。
また、東北道上り線を走って来ると小山の上に見える衣川城のそばにあるサンホテル衣川荘は弱アルカリミネラル泉のトロン温泉になっている。

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花巻市の温泉
花巻温泉
●花巻温泉
花巻温泉郷は、花巻温泉、台温泉、新湯本温泉、金矢温泉、それに花巻南温泉峡が属している。 6軒の宿をすべて一つの企業で経営している花巻温泉は、3軒の近代的なホテルが前面に見えているものの、木立に囲まれた純和風の宿やレトロムード漂わせる旅館に加えて、蔵造りの喫茶店やバラ園、緑豊かな遊歩道などもあって、こぢんまりとした湯の町を形成している。同一経営のため、花巻温泉内に宿泊すると、それぞれの宿の大浴場を含めてゲームコーナーなど、全ての施設を利用することができる。湯は台温泉から源泉73.0度の単純硫化水素泉を引湯している。花巻温泉の湯元でもある台温泉 は昔ながらの旅籠風の宿が20軒近くが、道沿いに軒を連ね、湯治場の風情が色濃く残っている。南北朝時代の発見とも伝えられる。江戸時代には南部藩主の定宿もあった。源泉は十数カ所あり、まさしく100度という高温の単純泉・硫黄泉・硫酸塩泉など。飲用もでき、肥満症・糖尿病・便秘に効く。閑静な環境に包まれた、山里のいで湯といった雰囲気は温泉保養に最適だ。狭い坂道の両側にこぢんまりとした和風旅館が10軒と、自炊専門の湯治宿が8軒、公共の宿が1軒建ち並び、近年日帰り入浴施設の精華の湯が開業した。温泉街全体をすっぽりと緑豊かな山が包み込んで、秋には東北有数の紅葉の名所。 新湯本温泉は花巻温泉の北2kmほどの田園地帯に少しだけ離れた2軒の宿がある1986年にできた新しい温泉。美肌効果のある透明な弱アルカリ性単純泉が毎分4000立と豊かに湧く。一方、なだらかな丘陵地にある 金矢温泉は公共の宿・国民年金健康保養センターの一軒宿。静かな林間で、42.0度の単純硫黄泉が湧く。 花巻南温泉峡は豊沢川に沿うように8つの温泉が連続して、一つの温泉郷を形成している。県道の両側から緑が迫り、自然豊かな山峡に位置しているため「温泉峡」の名が付いている。花巻南温泉峡の入口にある松倉温泉 はテニスコート・ゴルフ練習場・ゲートボール場などがある一軒宿の水松園。50.0度の低張性アルカリ性高温単純泉が湧く。
●志戸平温泉
松倉温泉の先にある 志戸平温泉にはホテル志戸平、山翠亭、游泉志だての3軒の宿がある。ホテル志戸平は、近代的ホテルで4棟からなる。展望浴場、渓流露天風呂などたくさんの浴場が楽しめる。山翠亭は1993年に開業した木造平屋建て、4室のみのこぢんまりした割烹旅館。もう一軒の游泉志だては新しくできた全室露天風呂のあるリゾート旅館。志戸平温泉は75.0度のNa硫酸塩化物泉が湧く。

また高倉山に続く 渡り温泉 、高台に位置する高級和風旅館。1990年のかえで館開業後、2階部分の連絡廊下で繋がれた新館のさつき館が96年に加わった。大浴場には総桧造りの湯舟に単純硫黄泉が湧く 大沢温泉 は高級和風旅館・山水閣と築100年以上の趣のある菊水館、それに自炊棟からなり、全部で5つの浴場がある。かつては南部藩主や宮沢賢治、高村光太郎などが訪れたこともある。単純硫化水素泉の湧く渓流沿いの混浴の露天風呂がとりわけ人気。鉛温泉は県道から下った豊沢川沿いの静かな温泉宿。田宮虎彦の小説「銀心中」・「黄山瀬」の舞台になったところでもある。45度の単純硫化水素泉で、大浴場は3箇所あり、中でも「白猿の湯」は深さ1.25mで立ったまま入るという珍しいもの。2004年に白猿の湯の廊下真向かい、渓流すぐそばに露天風呂桂の湯ができた。男性用には水面すれすれに小露天風呂もある。昭和17年開業の自炊棟も郷愁感がある。

●渡り温泉
●大沢温泉

このエリアの最奥にある 新鉛温泉は1960年開業の近代的建物の大型ホテル。鉛温泉と同様に立ったまま入る露天風呂もある。64.0度の弱アルカリ性単純泉が湧き、飲泉も可。

●鉛温泉

 

 

 

 

 

 

 

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久慈市の温泉
べっぴんの湯
●新山根温泉べっぴんの湯
久慈市の郊外・遠島山麓に公共の一軒宿である新山根温泉べっぴんの湯がある。1995年に開業した久慈市交流促進センターで、長内川に注ぐ端神川沿いの山峡の地にある。毎分200立のアルカリ性単純硫黄泉で、15.0度の鉱泉はラドンを含んでいる。近くの端神地区では、水車市が開催され、豆腐田楽などが味わえる。宿の夕食にも、田楽や山の幸が味わえる。

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一関市の温泉
真湯温泉
●真湯温泉
一関温泉郷は、東北道一関ICから国道342号を西に向かうと、磐井川に沿って温泉宿が連続する。まず、すぐ右手高台の上に公共の宿・かんぽの宿一関がある。ここは 宝竜温泉といい、1994年に湧出した温泉。その先、 厳美渓温泉には3軒の温泉旅館がある。いつくし園はいつくしの滝とも呼ばれる厳美渓からの由来。1987年に60度の弱アルカリ性Na塩化物泉が湧出した。厳美渓温泉を過ぎてさらに西に走ると、矢びつ温泉 が田圃の先に見えてくる。回遊式庭園もある和風リゾートの瑞泉閣は1988年に41.0度の硫酸塩泉が湧出した。外傷や動脈硬化症に効く、大きな岩組みの露天風呂がある。真湯大橋を渡るとすぐに祭畤温泉 を利用して1998年にできた一関市営の生涯学習施設いちのせき健康の森がある。祭畤とは神様の遊ぶ庭という意味。
●須川高原温泉
国道342号の冬期閉鎖ゲートのある手前に真湯温泉がある。ここには気軽に利用できるレストランもある公共の施設の真湯山荘と地下通路で結ばれた温泉センターの建物が並ぶ。センターには露天風呂や泡風呂、打たせ湯、それに珍しい箱蒸しもある本格的な浴場を設備している。NaCa硫酸塩泉が湧き、須川高原温泉の直し湯としても知られている。特に創傷に効き、食事を作っていた厨房のコックさんが包丁で切った指を湯に浸し、すぐに治したとか、マムシに咬まれた人が治療したという話もある。真湯山荘の向かいには林間広場とキャンプ場、コテージがある。真湯温泉からは上りになり、山間に入って行く。谷あいや山の斜面に沿って縫うように走って17km、この道路の最も頂上にあたるところに須川高原温泉がある。ここは江戸時代から湯治場として賑わってきた古湯として有名で、1100mの高所。栗駒山登山の基地にもなっている。毎分6000立の強酸性明礬緑礬泉が湧き、本館の他、大日湯という日帰り用施設も賑わっている。須川高原温泉は多雪地帯のため、冬期休業する。

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陸前高田市の温泉
玉乃湯
●玉乃湯
陸前高田市では、保養センターの黒崎仙峡温泉がある。これは広田半島の名勝地黒崎にある日帰り入浴施設。館内には食事・休憩ができる交流室、売店がある。海に面して建物は、ベランダから太平洋が望める。源泉は25.5度のNaCa塩化物泉。500mの地下から毎分160立。料金は500円。またかつて金鉱山があった氷上山中の玉山地区には日帰り入浴施設の霊泉玉乃湯 がある。浴場・休憩施設のある管理棟を挟んで新旧の客室棟がある。入浴料は350円で、宿泊料金も素泊まり4000円と廉価。敷地内に湧水がある。

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釜石市の温泉
 
 
<特になし>

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二戸市の温泉
金田一温泉センター
●金田一温泉センター
岩手県の県北の二戸市には1994年に国民保養温泉地に指定された 金田一温泉がある。JR金田一温泉駅前を走っていた国道4号は現在バイパスが完成している。温泉はこのバイパスの東側に広がり、温泉旅館・ホテルが点在する。ここは馬淵川中域の田園地帯に広がる温泉郷。金田一温泉は昔、蝦夷のアテルイが入湯したという話も伝わるが、寛永3年(1626)に開湯され、南部藩の湯治場として栄え、そのため「侍の湯」とも呼ばれていた時代がある。1954年にボーリングに成功している。ここには33.4度の放射能を含んだ単純泉が湧き、現在、12軒のホテル・旅館が営業している。最近、話題になっている座敷童子伝説の宿もある。温泉地内には「浴宴処スパドーム」という日帰り入浴施設がある。入口の左右にカナダ製のドームハウスがあって特異な雰囲気。浴場には電気風呂・サウナも設置、石灯籠も配置された岩造りの露天風呂が男性用の方にある。また1998年には、温泉センター「ゆうゆうゆ〜らく」という日帰り入浴施設がオープンした。こちらはヒバ風呂と岩風呂の大きな浴場がある。 日帰り入浴施設として本格的で、バイブラバス・打たせ湯・サウナも完備している。館内にはリクライニングシートを並べた休憩室もある。屋外温水プールも隣接している。 二戸市浄法寺には浄法寺冷泉海上の湯という日帰り入浴施設ができている。源泉は11.1度の含炭酸食塩泉で、泉質としては珍しいもので、いろいろな効能に優れている。

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仙台市の温泉
 
●秋保温泉
秋保温泉は、飯坂・鳴子とともに奥州三名湯のひとつでもあり、かつては兵庫の有馬温泉、愛媛の道後温泉とともに日本三名湯に数えられていた。古墳時代後期、第29代欽明天皇の頃(539〜571年)開湯されたという長い歴史をもっている。当時、天皇が疱瘡を病み、治療を試みたが、効なく病床に伏していたとき、この秋保の湯を搬送し、入浴したところしばらくして快癒、天皇は喜び「覚束な雲の上まで見てしかな鳥のみゆけば跡はかなしも」と「名取の御湯」と掛け言葉の歌に詠んだといわれ、その後も、大和地方に秋保温泉の効能は伝わっていた。以後、皇室の御料温泉として扱われ、西暦1200年前後には、信濃・犬養と並び「日本三御湯」と称された。「名取」から秋保に名前が変わったのは、平安時代にこの地を治めていた「藤原秋保」という人物に因む説、秋保にある大滝の、滝・急流の意のアイヌ語の「アボ・アッポ」から変化したとう説などがある。「古今和歌集」などには既に「秋保の里」と詠まれている。その後、伊達家の入湯場となり、代々の肝煎・佐藤家が湯守役を継承して、湯治に歴代の藩主が訪れていたという。源泉の数は全部で21ヶ所、24〜60度の弱食塩泉と単純泉が湧き、一般的適応症の他、創傷・皮膚病・腰痛・貧血に効く。単純泉に名湯が多くあるが、ここも例外ではない。共同浴場が「御湯碑」のある泉明寺の隣にある。秋保温泉は仙台の市街地からも車で30分ほどと近く、そのアクセスの良さから作並温泉とともに仙台の奥座敷的存在になっている。集客力・規模においても県内トップクラスで、首都圏にも名前を知られ、各種の会合に対応できるようにパブリック施設の充実した温泉地になっている。周囲は山に囲まれた盆地のような地形で、地内にある名取川上流部の奇岩・怪岩が続く磊々峡も見どころのひとつ。四季折々のうつろいを感じながらのんびりと過ごすことができる。近くには秋保工芸の里や秋保大滝・磐司岩といった佳景があるのも魅力。秋保温泉郷には、神ヶ根温泉、鴻ノ巣温泉、二口温泉もある。 秋保温泉の西にある 神ヶ根温泉

 ●神ヶ根温泉

は、明治中期に草刈りをしていて偶然発見され、湯治宿として開業した。1995年に新館が完成してから利用しやすくなったが、旧館も風情がある。26〜28度の弱アルカリ性の単純泉が湧き、リウマチ・機能障害・アトピーに効果があり、療養にいい。名取川の対岸、橋を回りこんだところにあるのが、 鴻ノ巣温泉の元湯、新湯の2軒の自炊宿。ここには26〜60度の塩化土類食塩泉が湧く。宿の前に川が流れていてのんびり過ごすにはぴったりのところ。二口街道をしばらく西に進むと、秋保大滝から車で5分ほど過ぎた先に 二口温泉がある。以前は2軒あったが今は磐司山荘の1軒宿になっている。ここは23〜32度の石膏泉が湧き、男性用には桧、女性用には岩造りの湯舟がある。二口温泉は大東岳(1336m)への登山口も近くて、登山者にも人気がある。その先は磐司岩を過ぎて、二口峠で山形県に入り、山寺へ抜ける。 仙台市のシンボルとして長く愛されている清流、広瀬川沿いに国道48号を関山峠・東根方面に走って行く。ニッカウヰスキーの仙台工場を過ぎると、間もなく国道傍に親子3本のこけしが見えてくる。宮城四大こけしのひとつ、作並こけしの歓迎塔のモニュメントだ。そしてほどなく国道沿いながら深い緑の中で湯煙を上げる作並温泉に到着する。
作並温泉
●作並温泉
作並温泉は養老5年(721)元正天皇の頃に、全国を行脚していた僧・行基が谷底にある源泉を発見したと伝えられている。あるいはまた文治の役(1189)の時、奥州平泉の藤原氏を討つ源頼朝が、この地を通過した際、矢で傷を負った鷹がしばし湯浴みをして飛び去ったのを見て、自らも入浴、その効能を知り、兵馬もここで休ませたのが始まりという伝説もある。いずれ作並温泉随一の老舗宿、岩松旅館の祖・岩松喜惣政が藩主伊達斉村の許可を得て寛政8年(1796)に元湯を開いたのが温泉としての歴史が始まり。その後の温泉街の発展の礎を築いた。当時、湯舟まで9折97段の石段を設けたといわれる。源泉は滝湯・鷹湯・目湯・新湯・河原湯の5湯口が古湯としてあり、その後、安政元年(1854)に山形の僧秀泉が鶴湯・岩亀湯の2つの源泉を発見、この他、神の湯・佐倉湯を加え、現在全部で、いずれも川床に13箇所の源泉があり、43〜57度の単純泉と含食塩芒硝泉が湧出している。湯ざめしにくい肌ざわりのいい湯は貧血症・関節痛・神経痛・皮膚病・胃腸病などに効く。現在、作並温泉の宿は9軒で、多くが国道48号沿いに集中している。アクセスの良さから企業関係の保養所も6軒ほどある。渓流の傍まで長い階段で降りていく情緒ある露天岩風呂のある岩松旅館、近年露天風呂と客室を改装し計4つの露天風呂を持った一の坊、ボウリング場など遊びのアイテムいっぱいのグリーンLa楽リゾートホテルという大型の宿と、中小の和風旅館から成り、温泉街全体も、どこかのどかな雰囲気だ。共同浴場はないが、宿で日帰り入浴を受け付けているので利用したい。作並温泉地内には伝統こけしを実演販売しているこけし店もある。作並温泉付近は自然にも恵まれ、落葉する広葉樹が多く、新緑・紅葉の頃はことのほか美しい。広瀬川を遡れば渓流釣りが楽しめるポイントもあり、下流には鳳鳴四十八滝という大小無数の流れ落ちる滝の名所、また近くにはニッカウヰスキー仙台宮城峡工場や定義如来など観光スポットも数多い。なお、作並温泉近くには定義温泉、広瀬川を流れ下った鳴合峡谷に塩化物泉の湧く 鳴合温泉河鹿荘がある。この他、仙台市内には、宿泊施設のやまぼうしと、スパ泉ヶ岳、明日の湯、ヘルスプラザ泉という3つの日帰り入浴施設がある泉温泉鹿落温泉、社会保険仙台健康づくりセンターペアーレ仙台のながまち温泉、厚生年金福祉センターウェルサンピア仙台に湧く仙台七郷温泉、東北道仙台南IC近くの茂庭温泉茂庭荘、権現森温泉 熊野堂温泉がある。

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大崎市の温泉
●鳴子温泉
東北道古川ICからR47を西に走ること30km、川渡温泉、東鳴子温泉と過ぎた後、江合川に沿った開けた谷あいにある鳴子温泉に着く。いずれの温泉もR47がバイパスになっているために、それぞれの温泉街を目的地として入り込んでいくことになる。
鳴子温泉郷はこの他2つ、中山平温泉、鬼首温泉郷という5つの温泉地からできていて鳴子温泉はその中心地。江合川を見下ろす鳥屋山の北西部中腹の斜面に発達した温泉街は昔ながらの細い道沿いにたくさんの土産物屋や旅籠風の宿、大型ホテル、共同浴場などが建ち並んでいて、温泉郷で唯一賑やかな温泉街を形成している。特に新しくなったモダンな建物の「早稲田桟敷湯」と、温泉神社の真下にある趣のある建物の「滝の湯」の2つの新旧の共同浴場は人気があって宿泊客や日帰り客の利用が絶えない。温泉街には、中心街となる駅前大通り、滝の湯への道・湯の町通り、昔ながらの木地屋が軒を並べるこけし通り、役場のある仲町通りなどがあり、通り両脇の側溝には、溢れる湯が流れ込んでいて、街の中はいつも硫黄の匂いが漂っている。この匂いで「ああ温泉に来た」と感じる観光客も少なくないという。近県の農家の人達や、温泉のない三陸海岸の漁師達から愛されている。
鳴子温泉は承和4年(837)に潟沼火山が爆発して熱湯が噴出して、轟く鳴動から「鳴郷(なりごう)」といわれた、あるいは源義経が鎌倉幕府の追討をうけて奥州に逃れる際、赤子に産湯をつかゎせたところから「啼子(なきご)」から名が起こった、という二つの説がある。江戸時代には伊達家によって任ぜられた湯守が温泉を管理し、伊達家のご殿湯としても栄えた。そして全国的にその名を知られ、近在では「脚気川渡、胆石田中、消渇赤湯、疝気車湯、瘡鳴子」とも謳われ、効能の番付書『諸国温泉効能鑑』にも上位にランクされていたという。元禄年間には松尾芭蕉もこの地を通過している。湯治場として栄えながら、明治初期には芝居小屋も常設されるほどに発展し、大正4年に鉄道が通じてからさらに賑やかになった。鳴子温泉にはいくつもの源泉があり、宿によって泉質や効能が異なる。日本で表示している11の泉質のうち、炭酸泉・放射能泉以外の9種類の泉質が揃うという温泉地でもある。
松尾芭蕉が歩いた「おくのほそ道」を復活した遊歩道が5.2キロ整備されている。
鳴子温泉と江合川を挟んだ北岸の久田地区に4軒の宿があり、新鳴子温泉という。
東鳴子温泉は鳴子温泉のすぐ東隣にある小さな温泉地。近年R 47のバイパスが完成し、温泉街の通りは静かになった。これから独自の街造りが期待される。ここは650年以上の歴史がある。旅館名に温泉名を冠した宿を含めて14軒の中小の旅館から成り、子宝の湯としても知られ、長期滞在の湯治客の利用も多い。それだけに料金設定が安め。単純泉・食塩泉・重曹泉や芒硝泉といった泉質が中心で、皮膚病・創傷・火傷・糖尿病・動脈硬化症・高血圧症など、効果は多彩。
川渡温泉は藩政時代には「かっけ川渡」という呼び名でも知られた有名な湯治場。現在もその頃の面影が色濃く残っている10軒の宿がある。泉質は単純泉・食塩泉・重曹泉や芒硝泉などが中心。ここも糖尿病・動脈硬化症・高血圧症などに効く。鄙びた温泉街の中に温泉浴場があって良く管理されている。組合員と協賛会員がいて、部外者は200円を払う。早朝4時から深夜11時まで入れるのも珍しい。その間は自動的に明りが消えるので注意したい。
中山平温泉は名勝鳴子峡から少し山形寄りに行ったところにある。国道沿いに蒸気が噴出しているのが見える。泉質が単純泉と硫黄泉、食塩泉・重曹泉の温泉、もともとは湯治色の強い温泉地であった。しかし静かで大谷川がすぐ近くを流れる抜群のロケーションからか、最近では一般宿泊客の利用も増えてきている。公共の宿・高級和風旅館を含めて15軒の宿がある。新緑、紅葉の時期の周辺の美しさは格別。
鬼首温泉郷は鳴子温泉郷の中に属しているが、一箇所に固まってはいないため特にここ全体を鬼首温泉郷と呼んでいる。自炊向きの神滝温泉、眼に効くといわれる轟温泉、荒沢沿いの宮沢温泉、滝壺の野天風呂にも入れる吹上温泉などの他、オニコウベ高原にリゾートホテルとペンションなど狭義に鬼首温泉と呼ばれる地区を合わせ、鬼首温泉郷としては計23軒の宿。吹上高原にはオートキャンプ場、日帰り温泉施設、間欠泉もある。
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石巻市の温泉
追分温泉
●追分温泉
津山町横山と北上町を結ぶ峠の北上側女川大峯地区に 追分温泉がある。山中の一軒宿で、樹齢500年のカヤの木でできた浴室に2つの浴槽があり、かつての鉱山であった時代の金鉱脈からのラジウムを微量含んだ鉱泉が湧く。日帰り入浴は300円。海岸にも近いため魚介類も美味しいと人気。付近にはイヌワシの営巣地もある。

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気仙沼市の温泉
気仙沼ホテル観洋
●気仙沼温泉
気仙沼湾を見おろす高台に気仙沼温泉の湧くホテルがある。また港町のイメージが強い気仙沼だが、その山の手にある 早稲谷温泉は、ひなびた温泉。浴槽には褐色の低張性の中性冷鉱泉が湧く。18.5度で毎分1.5立が自然湧出している。入浴料は350円。素泊まりで宿泊もできる。なお早稲谷は地名で「わせや」と読む。

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秋田市の温泉

秋田市街地にあるスーパー健康ランド天然温泉華のゆは、ホテルルートイングランティア秋田に併設された日帰り施設。Na塩化物強塩泉が湧き露天風呂もある。市街地近く、横森地区の横森温泉パルコは桧風呂、露天風呂などの設備の整った日帰り入浴施設。30.0度のNa塩化物泉の湧く。太平地区には食塩重曹泉の湧く貝の沢温泉がある。また添川地区にも秋田温泉がある。ここには食塩重曹泉の湧く宿泊施設のさとみ温泉と、別館のクアハウス的施設の整った日帰り施設の温泉センターりらっくす、それに秋田温泉プラザがある。秋田温泉プラザの浴場にはサウナ・打たせ湯、露天風呂など

●秋田温泉

が揃う。またその先の太平山リゾート公園内にあるクアドーム・ザ・ブーンは単純温泉の湧くプールの温泉施設。エリア内には森林学習館木こりの宿もある。ここも弱アルカリ性単純泉が湧く。秋田市の南、新屋大川町には41.5度のNa塩化物強塩泉が湧く日帰り施設の福祉健康新屋温泉がある。また北郊外の土崎地区中心部に、日帰り施設のみなと温泉あったまりーながある。大滝山自然公園近くにも硫黄泉の湧く大滝山温泉神乃湯がある。秋田市雄和の新波温泉には単純鉄泉が湧く。また雄和神ヶ村にもNa塩化物泉の湧く雄和ふるさと温泉ユアシスがある。敷地内にはコテージも4棟ある。河辺三内地区の丸舞には宿泊もできる秋田県健康増進交流センターユフォーレ

ユフォーレ
●ユフォーレ

があり、Na硫酸塩泉が湧く。館内には、メイン棟、アクア棟のほか、宿泊棟、湯治棟、トレーニングルーム、レストラン完備の大型施設になっている。また同じく河辺三内の外川原にある宿泊もできる岩見温泉がありNa塩化物泉が湧く。2006年4月1日には卸町に天然温泉のこまち健康ランドがオープン。つぼ湯や白湯など7種類の温泉が楽しめる。

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大館市の温泉
●大滝温泉

大館市は、忠犬ハチ公で有名な秋田犬の故郷であり、秋田の代表的な郷土料理のきりたんぽ鍋の本場でもある。ここは市全域にたくさんの温泉が点在している湯のゾーンでもある。 大館駅周辺にはぽかぽか温泉 がある。以前は日帰り入浴施設だったが、ビジネス用に素泊まり専用の宿泊棟を増築し、浴場と連結、市内で格安で、気軽に泊まれる宿になっている。 長瀞温泉は市の西部国道7号の米代川と長木川の合流点付近、餅田橋付近から北に入ってさほど遠くない田園地帯にある宿で、32.0度の単純泉が湧いている。屋内ゲートボール場もあり、日帰り入浴でも人気。佐竹藩主の湯治にも使われたこともある 大滝温泉は、大館市の南郊、米代川の瀬音に包まれた閑静な温泉。傷付いた鶴の湯浴みから発見されたという話が伝わる。江戸時代には藩の湯治場でもあった。7〜9月の鮎釣りシーズンには太公望の姿が多く見られる。地内にはプール・露天呂付きのレジャー施設・湯夢湯夢の里がある。大滝温泉はパイパスが街の南を迂回するため、比較的静かな温泉街の通りに面して並んでいる。たっぷりの湯は慢性皮膚病や動脈硬化症に効く、68.0度の硫酸塩化物泉。近くには珍しい北鹿ハリストス正教会聖堂(曲田福音聖堂)がある。 一方、 ふるさわ温泉は大館市から小坂町に向かう樹海ライン・県道2号線の走る市の東郊にある38.0度の芒硝泉が湧く一軒宿。さらにその先、長木渓流に沿った県道を走って行くと 雪沢温泉の3宿が道沿いに連続する。その内1軒は年配者だけでなく一般客も格安で利用できる公共の福祉センター四十八滝。市から管理依託されて家庭的な雰囲気の中で運営されている宿で、温泉は50度の硫酸塩泉。 また大館市街地を抜け、国道7号羽州街道を北の方角に走ると、長走り風穴を過ぎて、ほとんど県境近くに至って、国道から狭い杉木立を抜けた先にある一軒宿が日景温泉

日景温泉
●日景温泉
旅館部・日景ホテルと湯治棟・日栄館が合わさった趣きのある造りで、ここは明治21年に磐梯山噴火の際にこの温泉が湧き出たことでも知られる。日景温泉はその5年後に開業した。42〜48度の白濁の単純硫黄泉で創傷・火傷などの皮膚の諸症状と胃腸病によく効き「東北の草津」とも称されるほど効能あらたか。 その先にある 矢立温泉アクトバード矢立は、32〜37度の食塩土類炭酸鉄泉が湧く。飲用もでき、胃腸病に効く。ここは天文年間(1532〜55)の発見で、タオルも一気に赤く染まる鉄泉は、「赤湯」という別称にふさわしい。ひなびた湯治場の風情で、湯治棟もある。かつての鉄道の橋脚跡も敷地内に残っている。 矢立峠温泉大館矢立ハイツは青森との県境の峠近くにある公共の宿。道の駅に組み込まれる以前からも日帰り入浴とレストランがよく利用されていた。浴場は建物背後の4階部分にある。矢立峠温泉を過ぎればすぐに青森県に入る。 なお南に隣接する比内地区には鹿角市に抜ける県道22号の山中に 大葛温泉がある。宿は公共の比内ベニヤマ荘で、43.0度の石膏泉が湧く。なお大館市内の各所には日帰りの温泉も6箇所ほどの施設が点在している。

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由利本荘市の温泉
●岩城温泉
由利本荘市の北部、岩城地区の国道7号沿いには、カナダのケベック市庁舎の建物を模した、道の駅いわきが2000年に開業し、施設内にはレストラン、発泡酒醸造所、岩城温泉・日帰り入浴施設・港の湯がある。この 岩城温泉は50.2度の強食塩泉で、浴場は和風と洋風の造りになっていて、圧注浴・サウナの他、地下1階には日本海の渚に面している半露天風呂もある。 さらに南、由利本荘市内には鶴舞温泉が、本荘公園の一角にある。これは公園内から引いた本荘鉱山泉という源泉で36.7度の食塩泉。サウナ・打たせ湯などのほか、露天風呂もある本格派。由利本荘市内にはこの他、郊外になるが安楽温泉(出戸町、食塩鉄泉・18.0度)、三六温泉(二十六木、単純炭酸鉄泉・15.0度)
三六温泉
●三六温泉
親川の湯(親川、単純硫化水素泉・14.0度)がある。 由利本荘市から国道105号を大曲方面に走った隣の大内地区には、JR羽後岩谷駅に隣接して、道の駅おおうちと、町の総合交流ターミナル ぽぽろっこができた。施設内にはレストラン・宿泊施設・産直所、それに加えて日帰り入浴施設もある。大浴場は東の棟にあって、露天風呂やクア的設備のあるもので、源泉名は養命泉という12.0度の単純硫黄泉で浴用加熱している。大内地区にはこの他、新沢温泉(新沢、重曹食塩泉・19.0度)、かすみ温泉(葛岡、単純泉・14.0度)、滝温泉(滝、硫黄食塩泉・21.0度)がある。 由利本荘市から国道107号を南東方向に向かうと、東由利地区に入るが、ここの道の駅東由利に、黄桜温泉湯楽里がある。施設内にはレストラン・休憩室・カラオケルームなどがあり、賑わっている。源泉は39.2度の含食塩芒硝泉。 また同じく、由利本荘市から国道108号を由利・矢島・鳥海方面に下ると、鳥海山が近づく。この地区には 湯の沢温泉ホテルまさか(含炭酸重曹泉・41.3度)と鳥海高原ホテル(食塩泉・19.0度)が並んでいるが、その先にも鳥海荘という温泉複合施設がある。 猿倉温泉温泉保養館あっぽ・国民宿舎鳥海荘・森林休養センターぶなの実・ふれあい館・交流促進センターの5つの建物が横一列に並び、全て廊下で繋がれているもの。
●猿倉温泉
源泉の猿倉温泉は47度の食塩重曹泉。またすぐ近くには、猿倉温泉の源泉を引湯したフォレスタ鳥海という公共の宿がある。ここは鉄筋コンクリート4階建てののカジュアルリゾートホテルで、サウナ付きの大浴場と、少し離れて露天風呂がある。客室や浴場からの鳥海山の眺めは抜群。 テニスコート、スキー場も近くにある。 この他、このエリアには、かしわ温泉(西目町西目、鉱泉・18.0度)、月山温泉(矢島地区川辺、単純泉・14.0度)、平兵湯(鳥海地区上笹子、単純硫化水素泉・12.0度)などもある。

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男鹿市の温泉
男鹿温泉郷
●男鹿温泉郷
国定公園に指定されているだけあって、自然いっぱいの男鹿半島。変化に富んだ断崖風景、ドラマティックな夕陽、入道崎、寒風山、八望台など自然景観の名所も点在し絶好のシーサイドドライブコースとしても知られる。男鹿温泉郷は、半島の北岸に位置する男鹿温泉を中心に、西海岸にある金ヶ崎温泉、男鹿半島戸賀温泉からなる温泉郷。海沿いだけあって、どの温泉でも、魚介料理が存分に楽しめるが、男鹿半島に宿泊するのなら、一度はためしてみたいのが石焼き料理だ。日本海の新鮮な海の幸と採りたての野菜を桶に仕込み、それに800度に熱せられた石を投げ入れ、沸騰させて一気に煮る豪快なもの。温泉郷は7〜8月が最も賑わい冬期はわりと空いている。冬は魚が美味しいので、料理を楽しみたいのなら、この時期がおすすめだ。 男鹿温泉は半島の北東部にある斜面にある温泉地。ここの発見は9世紀初頭の大同年間と古いが、現在の温泉地になったのは昭和30年代。宿は全部で8軒で、設備の整った宿が多い。泉質は純食塩泉で神経痛やリューマチなどに効く。
●金ヶ崎温泉
金ヶ崎温泉は男鹿半島の中でも男性的でワイルドな海岸線が続く西海岸にある。宿は近代的な鉄筋3階の、男鹿桜島リゾートホテルきららかの一軒。無色透明の食塩泉は、リューマチや動脈硬化などに効能がある。露天風呂からの眺めがいい。すぐ近くにバンガローを併設したキャンプ場があり、場内には無料の露天風呂がある。 戸賀温泉は戸賀湾を見下ろす小高い丘に和風のホテル帝水が一軒建つ。温泉の泉質は含重曹弱食塩泉で、39.0度で無色透明。宿のすぐ下には男鹿水族館がある。また最近、展望塔も設置された大きな駐車場をもった広場が隣接地にできた。 戸賀湾を眺め下ろす八望台近くには、日帰り入浴施設の温浴ランドおが なまはげのゆっこがある。男鹿山温泉という源泉で69.9度の食塩泉が湧き、レストランも併設されていて賑わっている。隣接するなまはげオートキャンプ場のキャンパーにも人気だ。

潟上市の温泉
●天王温泉くらら
秋田市方面から男鹿半島に向かうと、出戸浜バイパス北入口に、道の駅てんのうがあり、ここには天王温泉・くららという日帰り入浴施設がある。

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湯沢市の温泉
●小安峡温泉
秋田・宮城・岩手の三県にまたがる栗駒国定公園の秋田側の玄関口である小安峡に湯煙を上げる静かな山の湯が小安峡温泉。皆瀬川はこの付近では深い峡谷を形成していて、温泉街の北には不動の滝、岩盤から熱湯の噴出する大噴湯なども見られる。河原湯橋から眺める川面は遥か下で、足もすくむほどだ。この川は皆瀬ダムに流れ込み、やがて成瀬川を飲み込んで、羽後町で雄物川に合流してやがて日本海に注ぐ。小安峡温泉の歴史は古く、慶長年間(1596〜1614年)には湯宿がすでに十数軒あったといわれ、文化8年(1811)には、温泉をこよなく愛した九代秋田藩主・佐竹義和が訪れた記録も残る、由緒ある温泉だ。江戸時代末期にも13軒の宿があったという。昭和44年の大火により、湯治場の風情が薄れたといわれるが、今でも共同浴場とその周りの宿には当時の面影を見ることができる。宮城県側からは花山峠を越えて、国道398号を下ってくる。岩手県側からは須川高原温泉・須川道路を通り、国道398号に合流するというルートになる。現在、急坂・急カーブの多く狭い道路の拡幅工事が一部を残していて、多少快適になっている。国道398号はまず大湯温泉に着く。ここは蒸気が道沿いに噴出している。国道を挟んで2軒の宿がある。その内1軒は川中に露天風呂が設置されている。大湯温泉から4kmほどで小安峡温泉の中心部になる。現在は中小規模の6軒の旅館、自炊もできる簡易旅館が2軒、施設の充実した民宿が10軒の、計18軒ほどがあり、これらの宿の間に、スナック・食堂・酒屋・土産店・ガソリンスタンドなどが国道398号に沿って軒を連ねている。温泉街には共同浴場もあり、古くから難病に即効
泥湯温泉
●泥湯温泉
ありと評判の湯は含芒硝食塩泉・単純泉・単純硫化水素泉で、リューマチ性疾患のほか、骨折や外傷、運動器障害、婦人病にもよく効く。地内には不動の滝、大噴湯の他、近くにコテージも併設したキャンプ場のとことん山、室内温水プールや御番所跡など、名所もあるのだが、華やかというほどではない。むしろ、古くに湯治場として栄えたからか、秘湯ムードが漂っている。周囲に自然があふれる静かな雰囲気、浴衣姿でそぞろ歩きしている宿泊客の姿も見ることができる。とことん山にある階段状にレイアウトされた露天風呂も人気がある。また温泉街からは離れているが泥湯温泉に行く途中の桁倉沼の傍に木地山高原キャンプ場があって、場内には自然いっぱいの大きな露天風呂がある。キャンプ場から西に走れば木地山高原温泉いこいの村がある。 さらに南には 泥湯温泉がある。ここは室町時代の開湯ともいわれるほど古い。2軒の木造宿が谷間にひっそりと佇んで秘湯ムードいっぱい。奥山旅館は明治後期創業で、全25室の木造2階建て。浴槽が全部で9つある。源泉は3つあるが単純硫黄泉と単純泉を給湯。もう一つの強酸性硫黄泉は自噴させたまま。2つある混浴露天風呂は単純硫黄泉は空気に触れると白濁する。大きな露天風呂は手造り。単純泉は無色透明で別館の男女別内湯に湧く。源泉は河原の湯・山の湯・滝の湯の3つがある。10月上旬にはブナの黄色、カエデの赤、コシアブラの濁り白で紅葉する風景が美しい。近年足湯もできた
●川原毛大湯滝
。 泥湯温泉から奥に上った先に川原毛地獄、 川原毛大湯滝がある。 秋田市で日本海に注ぐ雄物川の支流であり、イワナやヤマメ、アユ釣りの名ポイントして知られる役内川。その上流沿いに湧く秋の宮、稲住、鷹の湯、湯の岱、湯の又温泉を総称して秋の宮温泉郷という。周辺は山々に囲まれた静かな環境。歓楽色は全くない。山間の温泉郷だけあって、どの宿でも、旬の山菜や川魚料理が味わえる。最も賑わうのは紅葉シーズンをはじめ、GW、夏休みやお正月。その他は比較的に空いている。各温泉は湯の岱を除いて、すべて一軒ずつ独立した場所にあり、温泉郷全体の湧出量は、自噴・動力合わせて毎分1250立を誇り、泉温も65〜90度と高い。温泉によって泉質はそれぞれだが、どの宿も湯量が豊富。まず宮城県側からの最初にある 宝寿温泉は国道108号沿いで、レストラン・ラフォーレ栗駒も経営する宿。内湯は桧風呂で露天風呂もある。敷地内には6畳2間の造りで温泉付のコテージが3棟建っている。湯は高温85.0度の弱食塩泉。秋の宮山荘は、リゾートホテル風の公共
●稲住温泉
の宿。大浴場には露天風呂の他、サウナ・打たせ湯・ジャクジー風呂もある。道路向いの屋内温水プールともに鷹の湯温泉の79.0度の弱食塩泉を引湯。宿に隣接してファミリークラスだが、秋の宮スキー場もある。 稲住温泉は、広い敷地の松林の 中、赤い屋根の落ち着きのある和風旅館。1945年に作家武者小路実篤が疎開し、後に著した「稲住日記」に、その時の事が書き綴られていることで知られる。落ち着いた佇まいの館内には実篤の色紙、棟方志功の板画などが展示されている。眺めのいい露天風呂、家族風呂があり、75.0度の硫化水素緑礬泉が溢れている。 鷹の湯温泉は、8世紀の養老年間に鷹にからむ発見伝説がある。旅館は明治18年に開業した。役内川の傍に3棟の建物、対岸にも自炊専門の河鹿荘の1棟がある。川を眺めながらの露天風呂も情緒がある。湯は79.0度の弱食塩泉。
●鷹の湯温泉
湯の又温泉は国道108号から離れた山中、湯の又滝の傍にある一軒宿。開業は明治28年で、天然の岩を利用した風呂がある。70.0度のアルカリ性単純泉が湧く。高松岳への登山口にもなっている。 湯の岱温泉は、道路から降りた田園の中で、旅館・公営の宿・自炊専門の3軒の宿がある。57.0度の弱食塩泉。またここには秋の宮博物館というレトロなものを集めた私設ミュージアムがある。館内は懐かしいもので溢れている。入場者は希望すれば石をくり抜いた温泉風呂に自由に入浴することもできる。

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大仙市の温泉
●山の手温泉
秋田市と田沢湖そして秋田県南の横手・湯沢の三角の中央部にあたる大仙市大曲は、丸子川と田沢湖・角館からの玉川を合流して、さらに水量を増して、雄物川が日本海に流れ下る合流点にある。仙北平野は、豊かな水を背景に秋田県の穀倉地帯でもある。大曲の国道13号を走っていると、道路のガードレールの柵が花火のだまし絵になっていたりするなど、ここは花火の街なのである。毎年8月の第4土曜日の花火大会の日は60万以上の人で、河畔がいっぱいに溢れかえる。大曲の花火は最初東北の6県だけが集まって、明治43年から始まって、大正4年に至って全国的なものになり、戦争中の中断はあったが、戦後すぐに再開され、すでに70回以上の歴史がある。大曲の花火の他のところと違うのは、花火を花火師本人が打ち上げるものだということと、大会の名前の通り花火の出来が競われ、技の発表の場になっていることである。毎年、30人ほどの枠で業者が参加して、昼花火と直径30cmの尺玉、それに創造花火の3種目で審査が行なわれる。大曲大橋近くにある 花館バーデンは結婚式場の平安閣内にある日帰り入浴施設。48.8度の食塩泉・炭酸水素泉が湧き、飲泉も可能で、消化器方面にいい。市街地の北西部に聳える姫神山の東麓の丘陵地に32度の重曹泉の湧く 姫神温泉陽華苑がある。驚くほど広い内湯に露天風呂が続く。また秋田道大曲IC近く、ファミリースキー場前には山の手温泉 がある。ここは客室が全て離れになっている和風旅館。桧・御影石の大浴場に露天風呂もある。さらにかつて雄物川舟運の中心地だったところに角間川温泉の田畑荘と角水という二軒の宿がある。41.0度の食塩泉が湧く。 大曲を中心とする大仙市内には、まず、すぐ東側の仙北地区の田園地帯に秋仙荘という国民保養センター 仙北温泉がある。54.0度の含石膏弱食
かみおか温泉嶽の湯
●かみおか温泉嶽の湯
塩泉が湧く。また 柵の湯という日帰り入浴施設も近年できた。隣の太田町地区には弱アルカリ単純塩泉の湧く 中里温泉ふるさと館と、弱アルカリ性泉の川口温泉奥羽山荘がある。ともに公共の宿。 大曲の西部にある南外地区にも南外温泉、岩倉温泉、湯ノ神温泉の3ヶ所がある。 南外温泉はなんがいふるさと館で宿泊施設もある公共の宿。含石膏弱食塩泉がミニクア的浴場に湧く。 岩倉温泉は山小屋風の宿。CaNa塩化物硫酸塩泉は飲泉でも整腸に効く。 湯ノ神温泉にある湯治宿の恵泉荘は素泊り2500円、湯治は1500円、日帰り入浴も100円と格安。源泉は46.0度の含石膏弱食塩泉。 大曲の北には、まず神岡町地区の国道13号から見えるところに、 かみおか温泉嶽の湯という、岩造りの露天風呂もあって、日帰り入浴が人気の公共の宿がある。 さらに北の西仙北町地区には 強首温泉がある。ここは雄物川が大きく蛇行する丘陵地帯にあって、62.0度の含塩化土類食塩泉が湧く、昔からの保養向き温泉地。ユメリア という宿泊もできるクア的施設が充実した、食塩泉の湧く温泉施設もできた。大浴場にはハーブ湯、薬湯の浴槽もあり、さらにジャグジー付き露天風呂、サウナ設備も充実し
●四季の湯
ている。なお温泉プールも併設されている。 大仙市で最も秋田市寄りにある協和地区にも協和温泉四季の湯、唐松温泉がある。四季の湯 は、49.0度のCaNa硫酸塩泉が湧く公共の宿で今は宿泊も可能になった。すぐ傍には協和スキー場がある。唐松温泉 は、県道でスキー場の少し先にあるリゾートフルな宿。本館と茅葺きの民家(食事処・東兵衛屋敷)がある。湯は47.0度の含Na硫酸塩泉。大きなジャグジー付き浴槽もある内湯に続いて温度の異なる2つの露天岩風呂もある。また42度の低温サウナの釜風呂がある。

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鹿角市の温泉
●大湯温泉
鹿角市街地から十和田湖方面に向かった北部にある 大湯温泉は800年前に、米代川の支流である大湯川に自然に湧いていたとも、文明年間(1469〜89年)に発見されたとも伝えられている。現在は秋田県に属しているが、藩政時代には繋、鶯宿、湯田、台とともに南部藩領内五湯のひとつに数えられ、藩主も入浴した由緒ある温泉としても知られる。大湯川に沿って下流から源泉別に川原ノ湯、下ノ湯、上ノ湯、荒瀬ノ湯と4つのブロックにわかれ、それぞれに数軒ずつの宿が点在する。それぞれの源泉に共同浴場があって、とりわけ上ノ湯には洗濯場が設置され、地域の人達の社交場になっている。入浴料はいずれも120円。未利用のものとあわせると源泉は全部で38ヵ所で、大湯温泉全体の湧出量が毎分1400立と湯量も豊富。泉質は弱アルカリ性の食塩泉・含食塩硫化水素泉で62.0度と、泉温も高い。殺菌力が強く、一般的適応症の他、外傷・皮膚病・胃腸病に効く。また術後療養にも適している。その昔は、闘いで傷付いた藩士たちの格好の療養地だったし、その高い効能のためここに温泉病院も設置され、治療にあたっている。温泉街の中心地は国道103号の南側の川原の湯地区と、北側の上の湯地区に分かれているが、いずれ国道103号に沿った形で発達している。全部で9軒のホテル・旅館・ユースホステルがある。近年、温泉街のある対岸に、日帰り入浴施設・ゆとりランドを隣接した近代的な大型のホテル鹿角も開業している。 大湯温泉の名物は天和2年(1682)から始まったとされる歴史のある朝市。毎月4と9のつく日に開催され、野菜・山菜など地元で採れた物産が、朝8時から昼過ぎまで並べられる。 周辺の観光スポットとして特筆すべきは、温泉の東南部の高台にある縄文時代の遺跡・大湯環状列石(ストーンサークル)とピラミッドではないかといわれている黒又山、別名クロマンタ、それに明治時代の洋館・芝居小屋のある小坂町、そしてもちろん北に向かえば十和田湖に至近で、大湯温泉はそれらの宿泊基地にもなっている。 東北道鹿角八幡平ICから国道282号を南に走ると、奥羽山脈のただなかに入る。この山峡の地に 湯瀬温泉が突然現れてくる。ここは広
●湯瀬温泉
大な十和田八幡平国立公園の中、日本海に面した能代市まで流れる米代川の上流部にあたっている。かつて川の瀬から温泉が湧きだしていて、ここから湯瀬の名前がある。湯瀬温泉は古くは湯治場として賑わい、昭和9年に花輪線が開通して以後、賑やかになり、昭和50年代に大型ホテルが建ち並ぶようになった。一時、歓楽色が強くなった時代もあったが、現在ではそうしたムードも薄くなっている。しかし昔ながらの素朴な人情と豊かな自然環境が今でも残され、貴重になっている。JR花輪線の湯瀬温泉駅前の道を下って行くと、すぐに路地のような細い道に入り込む。温泉街は大きくはなく、生活の場という中に旅館や商店も立ち並んでいるという雰囲気もある。渓谷沿いに建つ大型ホテルがシンボルとなっているが、歴史を感じさせる素朴なムードの木造旅館も残っている。共同浴場として地内に湯瀬ふれあいセンターがある。湯瀬温泉は古くは上ノ湯、鶴ノ湯、下ノ湯などの源泉があり、現在は13ヶ所の源泉をもつ。泉質は含硫化水素単純泉と硫黄泉。群馬県の川湯温泉、和歌山県の竜神温泉と並んで日本三大美人の湯といわれ、その美肌効果で女性客に人気が高い。お土産用に「湯瀬フルーツ」という洗顔用石鹸がある。近くには紅葉の名所・湯瀬渓谷があり、シーズン中は賑わう。 国道341号を南に走ると、秋田八幡平の温泉がある。アスピーテラインの旧秋田県側料金所近くに銭川温泉に降りていく道がある。 銭川温泉は旅館部と自炊部がある谷間の一軒宿。アルカリ性単純泉と、眼に効くホウ酸を含む湯が湧出している。自炊部は全館床暖房のオンドル式になっている。アスピーテラインに入ってしばらくすると、大沼温泉がある。 大沼温泉は八幡平ビジターセンターとレークインが斜向かいに建っている。レークインのすぐ横は大沼で、岸辺には木道が敷設されていて、散策にもいい。オートキャンプ場も南側の岸辺にある。また迂回バイパスになっている秋田八幡平スキー場の
●蒸の湯温泉
ゲレンデ下にリゾート風ホテルが2軒と、露天風呂もある日帰り入浴施設ゆららが 並んでいる。 大沼温泉のすぐ先に後生掛温泉がある。 後生掛温泉は旅館部・湯治棟・浴場棟が並ぶ大型旅館。最近客室が増え、玄関・売店も新しくなった。源泉90.0度の酸性硫化水素泉が湧く浴場棟にはサウナ・湯滝・泥風呂・箱蒸し・オンドルなどの設備がある。また宿の南側に一周2kmの自然探究路が設置されている。オメナ(妾)・モトメ(本妻)を共に失った男の伝説が残る。後生掛温泉の更に上部にある 蒸の湯温泉は宝永年間開湯という歴史をもつ。ここは野趣豊かな露天風呂のある一軒宿。旅館の建物も三角形の屋根をした山荘風。源泉は単純泉・硫黄泉・弱食塩泉で、97.0度の高温。全館オンドル式の暖房を行なっているが、標高1100mで、多雪地帯のため冬期は休業する。なおこのエリアにある大深温泉、玉川温泉、新玉川温泉は仙北市域にある。

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山形市の温泉
蔵王温泉
●蔵王温泉
蔵王温泉は、標高1840mの熊野岳を最高峰に、山形県と宮城県にまたがる蔵王連峰の北側、鳥兜山の西麓・標高850〜900mの高所に湧き、背後にある蔵王スキー場やトドマツの木がスノーモンスターに変身する樹氷で全国的にも有名なエリア。火山活動が盛んだったこの山を沈静させるため、大和地方の吉野山から蔵王権現を勧進して祭ったため、蔵王の名前があり、この温泉名が定着したのは昭和31年に蔵王村が山形市に編入されてから。かつては米沢の白布温泉、福島の高湯温泉とともに奥羽三高湯の一つに数えられ、最上高湯とも呼ばれていた。開湯は西暦110年、影行天皇の御代、日本武尊の東征に従った吉備多賀由が毒矢の傷を癒している時に湧き出る温泉を発見。その当時は「多賀由温泉」と呼ばれていた。江戸時代には、蔵王山信仰の参拝後に精進落としをする客が多かったことから、歓楽色も強い湯治場として大いに栄えたという。泉質は、含硫化水素酸性明礬緑礬泉という高い酸性度を示す湯。泉温は42〜62度。白濁した、硫黄の匂いが強く、火
●蔵王温泉・大露天風呂
山地帯に特徴的な湯。創傷、火傷、皮膚病などに特に効果がある。温泉湧出量でも県内一を誇り、旅館数もホテルから民宿まですべてを合わせると110数軒で、総収容人数は15000人、東北一の規模を持つ。 現在ではスキーや蔵王観光の拠点として利用されることが多く、規模も大きくなった。温泉神社である酢川神社の麓の温泉街中心部には、古くから続く旅館が商 店や土産物屋などがぎっしりと並び、共同浴場とともに情緒残る湯の町を形成。ロープウェイやスカイケーブルが運行するゲレンデ下にも、規模の大きなホテルや公共の宿、ペンション、保養所が集まっている。その一方で、高台には近代的なホテルが点在するなど、新旧それぞれの表情を見せている。共同浴場は、小路が続く温泉街に上湯、川原湯、下湯の3軒がある。名物の大露天風呂は、かもしか大橋の近くにあり、男女合わせて200名が一度に入浴できるほどの広さがある。私設では、源七露天の湯、蔵王センタープラザ、新左衛門の湯と、露天風呂付きの施設が好評。 なお、山形市内には、南部に 龍王温泉がある。宿は2階建ての龍王温泉荘。40.5度の単純泉が湧くが、飲用で胃腸病に効く。

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米沢市の温泉
●白布大滝
標高2035mの西吾妻山を最高峰とする吾妻連峰は、登山者を魅了する一大火山群。これら連山の、山麓から中腹にかけては、古くから温泉が数多く湧出している。米沢市域に湧く十ヶ所の湯をまとめた呼称が「米沢十湯」である。 白ザルの里として有名な 白布温泉は西吾妻スカイバレーの山形県側入口にある標高900m地点の山間の温泉地。1300年前に出羽国の住人佐藤常信が眼を病んでいた時、米沢の笹野観音の託宣でこの地に赴き、白斑の鷹が湯浴みで腫らした両目を治していたのを見て温泉を発見したという。そして自身も3日で治癒させたという。開湯は正和元年(1312)で、白斑(しらぶ)はその後、白布と名を変えて、吾妻高湯、最上高湯(蔵王温泉)とともに奥州三高湯の一つに数えられた。米沢藩の隠し湯でもあったと伝えられ、慶長9年(1604)には上杉家の家老・直江山城守兼続が江州と泉州の鉄砲鍛冶を招き、ここで10年間、密かに鉄砲と大筒を造らせたという歴史も残っている。寛永年間(1624〜44)から湯治客も増え、一時は35軒の宿があった。江戸時代からの茅葺き屋根の宿は残念ながら現在は1軒になった。宿は9軒、日帰り入浴施設森の館も新しくできている。含石膏硫化水素泉で、源泉温度は58〜60度。道路から下った大樽川にある白布大滝は落差50mで一度は見ておきたい。 新高湯温泉はこの白布温泉内にあるロープウェイ湯元駅の奥にある急な坂道を上って行く。湯ノ入沢という谷間に沿った渓流そばにある山峡の一軒宿・吾妻屋旅館。宿のそばには白銀の滝もある。文
●小野川温泉
政4年(1821)安部又右衛門によって発見され、宿は明治14年に開湯された。湯は56.0度の含石膏硫化水素泉。湯量豊富で天元台のホテルに揚湯している。情緒ある総ヒバ造りの内湯の他、天然の大岩が庇状になっている女性用露天風呂、木の根っこを刳り貫いた露天風呂、杉皮葺きの東屋がついた大きな露天風呂が人気だ。ここは天元台、吾妻連峰への登山基地にもなっている。 1200年前に、歌人であった小野小町が、この地方の郡司であった父良実を訪ねてきた折りに、病を得たけれども、薬師如来のお告げで温泉を発見したと伝えられる小野川温泉 は、古くから湯の町を形造る街中の温泉地。薬師堂は 温泉街の高台に今もある。小野川温泉は米沢市街地の南西部7kmのところにあってその奥座敷的存在でもある。湯は80.0度の含硫化水素塩化土類弱食塩泉。ラジウム含有量は、高温の温泉の内で日本一を誇る。ラジウム玉子は小野川温泉の土産にもなっている。また塩分が多く含まれていて、かつては製塩を行なっていたこともある。温泉地内を大樽川が流れ、夏はホタルの名所しても有名だ。現在20軒の宿と、温泉街の中心部に共同浴場の尼湯と滝の湯がある。また無料の露天風呂や、足湯も設置されている。 大平温泉は1100年前に猟師が不動尊のお告げで探し当てたとも、修行僧が近くにある火焔の滝の下にある岩穴で一夜を過ごした際、不動尊のお告げで温泉を発見したとも伝えられている。標高1060mの山間地の滝見屋旅館の一軒宿。湯は含石膏芒硝硫化水素泉で川のそばにある露天風呂も野趣豊か。ここは間々川に佐原沢が合流する地点で、件の火焔の滝があり、宿の3階の部屋からみえる。 国道13号の栗子峠にある 栗子温泉はスキー場に隣接するリゾートホテルバレーブランシェの一軒宿(休業中)。風呂は建物の3階部分にある。源泉は80.0度の食塩泉。スパプール施設クアドームD
●五色温泉
UOを敷地内に持つ。 栗子峠あるいはJR奥羽本線の板谷駅からアプローチする五色温泉 は、吾妻連峰の高倉山の麓、標高900mに位置する温泉。1300年前の白鳳年間に役ノ行者である小角が巡錫の際、この地に五色の湯煙が立ち昇っているのを見て温泉を発見したという伝説がある。上杉時代に家老の直江兼続が病を治癒させたという。湯は43.0度の含塩化土類重曹泉。建物は多雪地のため、石垣の上に頑丈に造られている。宿泊棟は木造だが、煉瓦造りの土蔵もあり、館内は斜面という立地にあるため大小の階段がたくさんあって、趣きがある。何だか故郷の昔の家という感じがする。宿の前はかなり広々としていて眺望がいい。露天風呂も宿の前の道を隔てた木立の中にある。ここは日本のスキーの発祥地ともいわれている。山ひとつ隔てたところに新五色温泉があったが火災でいまはなくなった。 また五色温泉の奥、あるいは板谷の町を経由して山道を進んで行ったところ 滑川温泉福島屋旅館の一軒宿。寛保2年(1742)大沢の郷士斎藤盛房が、渡河の際、岩から滑って倒れた。その時、川の水が温かいことで、温泉の存在を認めたといわれる。温泉名もここに由来している。新旧2棟ある建物は大正時代の木造建築で、53.9度の硫酸塩泉が湧き、前川という渓流沿いに石造りの露天風呂がある。内湯は混浴のぬるめの
●滑川温泉
大風呂の下の湯と女風呂、それに熱目の上の湯がある。 滑川温泉の先5kmのところにある 姥湯温泉は道もここで行き止まりになっている。前川の最上流部にあたり、標高も1300mの高所にあり、ワイルドさも東北のトップクラス。駐車場の先、吊り橋を渡った坂の上に、木造2階建ての枡形屋
姥湯温泉
●姥湯温泉
がある。もちろん一軒宿で56.8度の含硫化水素酸性緑礬泉が湧く。この温泉は山姥から教えられたといわれるが、いかにも真実味がある。内湯の他、大日岳と薬師岳に挟まれたV字谷の底になっていて、岩造りの混浴の野天風呂がある。時には崖の上にカモシカが姿を現す。少し離れて女性専用の露天風呂もある。川の向こうの崖の間からパイプが引かれている。冬期は休業する。 板谷の町中から峠を越え、下ったところに 笠松温泉がある。ここは羽黒川の上流部で、25.0度の単純泉の湧く笠松屋の一軒宿。宿は大正4年の開業で、冬期は休業する。笠松温泉から大沢、大小屋と線路に沿って下って行くと湯の沢温泉がある関根地区に着く。 湯の沢温泉 は関根駅近くにあるおしゃれな一軒宿のすみれ荘。26.0度の単純泉は宿の背後の山中から1200mパイプで引いている。建物は鉄筋2階建てで、館内にはレストランもある。すぐ脇を羽黒川が流れている。 なお、米沢市内上新田地区に おいたま温泉賜の湯という日帰り施設ができている。また 鷹山の湯が市内中田にあるがこちらは人工温泉入浴施設。

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鶴岡市の温泉
あつみ温泉
●あつみ温泉
温海川から流れていく温泉水が日本海へ注いで、海水を温めたことから、その名が付いたあつみ温泉 の起源は、平安時代前期の嘉祥2年(849)に現在の温海岳が鳴動して、その際に川に湯が湧き出したとも伝えられている。その後、一羽の白鶴が湯で傷をいやしている姿を、通りがかった木樵が見つけたのだとか、弘法大師が夢のお告げで発見したとか、役の行者が発見したともいわれている。いずれ鎌倉時代後期になって、浴客を収容する素朴な宿が建ち並ぶようになったのが開湯といえる。この頃から、今でも続く朝市も始まっている。江戸時代初期元和8年、庄内藩主として入国した酒井氏が入浴するために湯役所を設けて、温泉の維持・開発に努めたという。洪水や大火で温泉街が多大な被害を受けた時代もあったが、今では山と海に恵まれた静かな温泉として全国的に知られている。温泉街は、日本海沿いを走る国道7号からゆるやかに流れる温海川に沿って2kmほど上った河畔にある。温泉の北東部に標高736mの温海岳が聳え、静かな山里の風情が漂う谷あいというロケーションにもある。与謝野晶子や斎藤茂吉、横光利一ら文人墨客も訪れて、作品やエピソードを数多く残している。温泉街入口に中心部から離れて1軒と、川の南岸に3軒の規模の大きい旅館があり、その他の多くの宿は温海川の北岸に建ち並んでいる。中でも朝市の会場である温泉神社前の通りに三階建ての木造旅館が軒を連ねて、情緒ある湯の町を形作っている。泉質は含食塩石膏硫化水素泉で、気圧で湯の色が緑、藍、黄色に変化するのも珍しく「温海七色」と称されている。サラリとした湯触りでほのかな硫黄臭があり、リュウマチや婦人病の他、創傷、火傷、慢性皮膚病、糖尿病などに効能がある。源泉の温度は68〜74度と高温で、白い湯華が浮き沈みする湯が、体を芯から温める。あつみ温泉には「温海子」という言葉があり、あつみ温泉に3年入浴すれば、こどもができるといわれる。与謝野晶子によって「朝市の初まりぬとて起こされぬほととぎすなど聞くべき時刻」と詠われた朝市が、4月から12月まで毎朝早くから開かれ、元気のいい呼び声の中を浴衣掛け下駄履きで歩く人の姿が温泉街を賑わわせている。共同浴場は温泉街に正面の湯(旧上の湯)・下の湯の2軒、川向こうの湯の里地区に里の湯という1軒がある。地内の高台にある熊野神社境内にはつつじ園とばら園があってシーズンには花を眺めながら、温泉の全景を楽しむことができる。 あつみ温泉を東に走ると、温海川ダムを経て、国道345号にぶつかり、北に向かうと湯田川温泉を経由して鶴岡市街地に到着する。途中、菅野代地区から県道61号を海辺の国道7号の五十川に向かう途中に湯の瀬温泉がある。ここには幅15m、奥行き23mのプールのような露天風呂がある。深さも1.2mほどのところもあるので泳ぎ出す奴もいる。無色透明の弱アルカリ性単純泉が毎分600立湧出、47.0度で、わずか山からの清水を混入している。近くを流れる五十川は渓流釣りの穴場。 日本海に面した庄内浜にある 湯野浜温泉は庄内空港と、2000年秋に
●湯野浜温泉
全通した山形道庄内空港ICから海岸沿いを走る国道112号で、わずか車5分で到着する。さらに鶴岡市内から15分、酒田市内までも20分というのアクセスの良さで、庄内エリアの観光の拠点としても、便利な場所にある温泉地だ。夏には海水浴やマリンスポーツが楽しめるリゾート温泉地として賑わいを見せる。日本海に沈む美しい夕陽が海面を鮮やかに彩る。湯野浜温泉は、古くは上山温泉や福島県の東山温泉とともに、奥羽三楽郷の一つに数えられ、平安時代の天喜年間(1053〜58)、現在の温泉神社の付近に人知れず自噴していた湯があり、それを磯で温浴している亀を、地元の漁師が見つけたことに始まると伝えられている。そのため昔は「亀の湯」と呼ばれていた。大正時代になって、現在の温泉街が形成されはじめた頃、各旅館が源泉を独自掘削。ラジウム泉やアルカリ性単純泉の湯を独自に持つところもある。現在、源泉は専用保有したり、何軒かで共同使用している。泉質は無色透明の含塩化土類食塩泉で、温度は42〜62度。一般的適応症の他、胃腸病、慢性皮膚炎、関節炎、また保温効果が高く、冷え性などに効く。 湯野浜温泉は、緑濃い松林茂る丘陵を背後に、目の前には白い砂浜と雄大に広がる日本海が一望できる。晴れていれば、北には秀麗な姿で聳える鳥海山の眺め、南には黒磯が続く豊かな景色に恵まれている。宿は大型のリゾートホテルから和風旅館、こじんまりとした民宿まで、保養所を含めると約30軒が建ち並んでいる。海岸通りを国道112号が走るため、旅館とみやげ物屋が軒を連ねる通りは、湯の町の風情と歓楽ムードがあいまった雰囲気がある。一方、海岸に面した宿は目の前に日本海がひらけて開放感に満ちている。夕暮れ時になれば海に面した露天風呂を持つ宿では、温泉に浸かりながら夕陽を望む贅沢も叶う。屋上に露天風呂のある宿もある。共同浴場は2箇所、観光協会の案内所が設けられている「コスパ」内と、温泉街の南端に上区共同浴場がある。沖合で寒流と暖流が入り交じる庄内浜は、一年を通じて新鮮な魚介類が楽しめるグルメの地。春のサクラマスに始まり、夏の口細ガレイに岩ガキ、秋になればハタハタやブリ、冬はタラにアンコウと旬が移り変わり、季節ごとに食膳を賑わわせている。 火打崎温泉は鶴岡市郊外の田園地帯にある。由良温泉は湯野浜温泉の南の海岸部にあって近代的ホテル、日帰りの由良温泉センターがある。 新山温泉は金峰山北麓の湯治一軒宿。 長寿温泉は鶴岡市街地の南にある日帰り施設で、54.0度のNaCa硫酸塩泉が888mの地下から湧く。 湯田川温泉は鶴岡の奥座敷的存在で十数軒の宿がある大きな温泉地。地内には正面
●湯田川温泉・正面湯
湯と田の湯という共同浴場がある。長沼温泉 は藤島川畔の一軒宿。 湯の沢温泉は羽黒山北裾添川にある一軒宿地蔵の湯。含食塩硫化水素泉。 筍沢温泉も添川にあり、12.0度の単純硫化水素泉を間接加温している。打ち身・創傷に卓効として知られる。なお藤島町地区には ぽっぽの湯という日帰り施設がある。 羽黒川代温泉は羽黒町中川代にある末広屋という一軒宿。12.0度の単純硫黄泉が湧く。 羽黒温泉は宿坊である生田坊が1.4km離れた源泉から16.0度の単純炭酸鉄泉を引湯している。 羽黒山温泉は月山ビジターセンター近くの菊田旅館という一軒宿。13.0度の単純泉が湧く。また平野部に やまぶし温泉ゆぽかという日帰り施設も新設されている。 櫛引温泉は赤川河畔にあるゆ〜Townという日帰り施設。48.0度のNa塩化物硫酸塩泉が湧き、建物前に温泉スタンドも設置している。 かたくり温泉も日帰り施設。朝日地区の 月山温泉は田麦俣地区にある渓流荘の一軒宿。かつては田麦俣温泉と称して板。31.0度の含ブロムヨード鉄塩化土類食塩泉。 湯殿山温泉は旧国道112号の湯殿山神社入口にある一軒宿の湯殿山ホテル。37.0度の含鉄塩化土類塩泉。宿の前には釣り堀があり、賑わっている。

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