第29回秋田県多喜二祭


第29回秋田県多喜二祭(1994年2月19日)

記念講演は田島栄氏

日本共産党員で、戦前のプロレタ リア文学運動を代表する作家・小林 多喜二(1903〜33)を記念す る「第29回秋田県多喜二祭」が 20日、秋田市文化会館でおこなわ れました。
 多喜二文学の愛好者や青年ら約150 人が参加しました。主催は秋田県多 喜二祭実行委員会(松田幸夫代表)。
 前進座の劇作家で、三浦綾子さん の『母』の脚本を書いた田島栄氏が 「多喜二とその母」と題して記念講 演しました。
 田島氏は、「いま、多喜二の生き 方と文学に学ぼうとの声が全国で広 がっている」ときりだし、多喜二と 同時代の歌舞伎界の青年らが結成し た前進座の運動と歴史、今日の囗本 の文化状況、そのなかでの民主的文 化運動の意義などにふれ、思想と行 動を結びつけてたたかった多喜二文 学の意義と、その意志を受け継ぐ重 要性を強調しました。
 『母』の取材で三浦綾子さんを訪 問したとき、三浦さんが「多喜二っ てなんてすてきなんでしょう」と語っ たことなどを紹介し、「多喜二は明 るい青年でした。多喜二の家庭も明 るい家庭でした。芝居ではこの明る さを出したい」と話しました。
 「第20回多喜二祭賞」は、「『種 蒔く人』研究−秋田の同人を中心に」 を著した聖霊女子短期大学の北条常 久教授が受賞しました。
 受賞にあたって、北条氏は「私の 研究のテーマは『種蒔く人』の誕生 とその展開。今回の著作は誕生の部 分。『種蒔く人』はクラルテ運動の 影響を受けたもの。拓銀時代の多喜 二の同人誌も『クラルテ』だった。 『種蒔く人』から多喜二につながる 部分が展開の研究になる」と話しま した。


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