第22回秋田県多喜二祭


第22回秋田県多喜二祭(1987年2月21日)

記念講演は吉開那津子氏

秋田県多喜二祭実行委員会(鈴木 清代表)は、21日夜、秋田市の 千秋会館で第22回秋田県多喜二 祭を開き、約150人が出席しまし た。
 秋田詩人会議のあさあゆむ氏と北 方自由詩人集団の藤田励治氏が詩を 朗読。日本民半王義文学同盟の作家・ 吉開那津子氏は「戦後世代からみた 小林多喜二-『蟹工船』『一九二八 年三月十五日』を中心に」をテー マに記念講演しました。
 吉開氏は、少女、青年期に西欧の 文学を読みあさり、作家がみずから の思想や生き方を展開しているのに たいし、日本文学に多い私小説には なじめなかったことにふれ、「多喜 二はみずからの生活のこまごました ことではなく 『蟹工船』では、労 働者全体に目をむけている。ここに 私はこれまでの日本文学にはないも のを感じた」と多喜二が日本文学に 大きな影響を与えたことを強調しま した。
 集会では、多喜二祭賞として花岡 泰順氏を発表、顕彰しました。
 集会の参加者からは「文学とは、 私小説の範囲をこえて、歴史的世界 をとらえ、表現するものという話を 聞いてあらためて民主主義文学の貴 重さを理解することができました」 「多喜二が日本文学に影響を与えた ことを聞いて勉強になりました」な どの感想がよせられていました。
 集会では、秋田合唱団による合唱 と民族歌舞団わらび座による笛の演 奏がおこなわれました。


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